同窓会のあとも、奥村くんと頻繁にメールを送り合った。



内容は「バイト頑張って」とかそんな程度のものだったけど。



私のことを気にかけてくれる人がいる。それだけでも毎日が楽しくなった。



奥村くんは大学に通いながらバンド活動をしていて、夏休みの今は、バイトの暇を縫って家でギターを掻き鳴らしているらしい。



それでも、



「暇だ~」



とか言うので、



「会おうよ」



という話になって、スタバで待ち合わせることに。



これって何気にデートじゃない!?



「ひさしぶり~!って、この前会ったばっかだけど」


奥村くん登場。



「フラペチーノってなんか一人だと頼めないんだよねー。女の子が一緒だと恥ずかしくないね!

この前ね、道を歩いてたら美味しそうなケーキ屋があってさぁ、男一人で入るの恥ずかしかったけどどうしても食べたくてさぁ~」



「あはは!」



奥村くんは可愛くて面白くて、一緒にいると本当に楽しかった。



「ねえねえ、玲奈ちゃんって呼んでもいい?」



「う、うん、いいよ!」



動揺を隠して私は答える。


「よかった~!」



ニコッと笑う奥村くんにキュンとなる。






話を聞いていたら、どうやら独り暮らしということが判明。



「今度奥村くんのギター聴いてみたいな」



素直にそう思ったから言った。



「うん、いいよ。近々ライブもやるよ。単独じゃないけどね」



それもいいけど…



そうじゃなくて…



「今度、奥村くんの家に遊びに行ってもいいかな?」


「えっ!?」



「ダメかな?」



「いいけど…」



何だか歯切れの悪い返事だったけど、それはきっと部屋が散らかってるとかそういうことが理由なんだと思ってた。



そう、その時はね。