AbemaTVにきてほぼ一年半たちました。

音楽部にも異動して一年たちましたが、

ガムシャラにやりきった一年で正直何をしていたかあまり覚えていないほどです。

覚えることが多すぎて、何を一年前知らなかったのかを忘れている、

といった方が正しいかもしれません。

 

そんな中、全体に向けて新たな人事通達がありました。

端的に言えば、

これからのAbemaTVとして活きる人材であるかどうかを

新たな判断基準を設けて評価していく

というものでした。

 

これはつまりは、新卒と同じ状態に戻れ、ということです。

ゼロに戻って精進せよ、ということです。

 

実は私は一回既にゼロに戻ったことがあります。

 

スマホの時代直前に、Photoshopが使えるというその一点で派遣会社に拾われ、

手始めに受けた2つの面接が、両方ともCyberagentグループでした。

片方はCyberXでゲームUIのデザイナー、もう片方はインターネット広告事業本部で新規事業のUIデザイナー。

新規事業がやりたくて後者を選んで、気づいたら3年目。

デザイナーとしてではなくプロデューサーとして新規事業の立ち上げから成功させたい、との思いが強くなり、当時全盛だったソシャゲプランナーに転向。

 

ここで私のキャリアは明確に一回リセットを経験しています。

 

プランナー職でもがくこと2年、そのうち藤田社長が麻雀最強位になり、

麻雀部の活動も本格化してきたタイミングで、AbemaTVの麻雀CHにお声がけいただきます。

ちょうど、やっとソシャゲの1タイトルをプロデューサーとして任せてもらった直後のタイミングで、

チームビルディングやイベントなどの改善・開発など夢が膨らんでいたところ、

頭が割れるほど悩みましたが、

未曾有の戦国動画時代が来るであること、

CA全体でこれから力を入れていくであろうこと、

藤田社長と共に麻雀の番組を作ることが出来るということで、

前代未聞の「麻雀異動」を決行したのでした。

その時のブログが好評で、今まで声をかけてもらったことのなかった多くの方に見てもらえたのが嬉しかったのを覚えています。

 

その後麻雀CHで奮闘するもあえなく異動。

明確に「力不足」を宣言され、後の音楽部に異動となります。

冒頭のように何もかもが初体験で、力不足にはぐうの音も出なかった。

それでも、立ち上げのタイミングで各所ご挨拶させていただいた麻雀関係の方には

今でも懇意にしていただいています。みなさんいい人。

私の人生初アポは、日本プロ麻雀連盟様です。

 

その後、気がついたら一年。

音楽部の仕事はかなりバラエティに富んでいて、

ある意味AbemaTVの全スキルが凝縮されているようなところがあり、

交渉・調達・制作・編成・宣伝・分析と、1人六役やっても間に合わないような仕事漬けの日々。

特に年明けから求められるレベルやタスク量が格段に上がり、

「忙しいですか?」と聞かれて屈託なく「忙しいです!」と言えるくらいには忙しい日々でした。

それだけやりがいのある日々でした。

 

 

ゼロに戻るだけ、人は強くなると思います。

正確にはゼロじゃないからというのもありますが、

自分が新卒以下であると本気で認識して、

目の前のことにひとつひとつ低姿勢で向き合い、

人の仕事を奪うほど仕事する。

 

上記の流れで入社した私にとって、新卒時代は実は一度もないのですが

ゼロ期、という意味では今期が二回目です。

 

 

大学時代に、クロネコヤマトの深夜夜勤明けの空を見ながら

「ここに戻れる心構えがあればなんでも出来るな」

と感じたことをはっきりと覚えています。

藤田社長がデート中にお台場で、いつかテレビ局をつくる、という話をした話よりは

だいぶ寂しく貧しい決意ですが(デート中じゃないし泣)

これが私の根本にある覚悟のようなものだなと思っています。

 

 

また夜明けを見つめる必要があるようです。

もちろん今回も、ゼロから頑張ります。

いつでもゼロから頑張れる人間が、一番強いという誇りを持ちながら。