Peopleのライブはこれで4回目?くらいで
去年のZeppも来てました。
去年は初のこの規模のスタンディングワンマン?だったようで
「君たち、スタンディングでも変わらないんだね」
って波多野氏が言ってたのが印象深かった。
この一年でPeopleはかなり大きくなったというか、
彼らがいう「大人の余裕」が相当出てきて、
社会で遊ぶバンドとしての立ち位置を確立させつつある気がしました。
それはコラボだったり波多野氏のソロ活動だったりが影響してるのかな。
実はリリースツアーは初で、
バンド自体普通のライブは行くけどリリース系はあんまり行ったことないので
あたりまえだけどこんなに一つのアルバムから曲選んでやるんだ、という感想もありつつ
一曲一曲丁寧に演奏して「どや」って感じでこっち見るのが面白かった。
前回は「満員電車の中でギリギリ他の人にぶつからないように立ってる」感じだったけど
今回はセンターで見てたのもあるのか、
「我々はマンドラゴラの苗なのだ」
という気がした。
People In The Boxのライブっていつもすごく緊張感があるというか、
彼らも自分で言ってたけど普通のライブの「楽しい」とは大きく乖離があって
モッシュとかもないしハンズアップもほぼないし
合唱とかもしない。
ただ、そこにつったって聞いて、ちょっと揺れたりして、拍手する。
その応酬が数百人規模になると、かなり異様な光景で、
なんとなく、実験の行く末を見守っている観衆と科学者、という構図に見えてきた。
彼らが繊細に音を組み合わせて提供する音楽を、
マンドラゴラである我々が受け取って、ちょっと反応を示す。
その反応をもって(あるいは無視して)研究者は次の展開を見せる。
マンドラゴラになった私達は、彼らの音楽だけが養分で
彼らの音楽を聞かないと生きていけない。
定期的に波多野氏に優しく語りかけてもらわないと育たないのだ。
しかし、波多野氏は何故あれだけのアルペジオ弾きながらあんだけ歌えるのか。
People In The Box - ダンス、ダンス、ダンス
初めのころはさすがに一生懸命弾きながら歌ってる感じがあったけど、
今回は全く気にもとめずに歌ってた。
ループとかギター交換のときに使ってるからこっそり使えばいいのに
それを使わないのは、彼の研究に対するこだわりというか
スポーツ精神な感じがある。
アンコールが二回あり、
まさかの追加公演が発表され、
マンドラゴラはそれどころじゃなくなっていても、曲は進んでいく。
最後の「君の胸騒ぎが本当になるといいな」を聞いて、
私の胸騒ぎは、アンコール前に大吾氏が言った
「年末年始といろいろなバンドが解散、吸収されましたが、
今年のPeopleはその真逆を行きます!!」
によるもので、
うっかり人数2倍とかになるんじゃないかとハラハラしたんですが
その胸騒ぎは本当にならないでください。
しかし今日の公演行ける人うらやましい。