4月に見たのも混ざってるかもしれないけど。
基本再放送だったり死ぬほど今更だったりします。

■夜行観覧車(2013/日)
夜行観覧車 DVD-BOX
¥20,520 Amazon.co.jp
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4年前、分不相応だが、念願叶って憧れの高級住宅街・ひばりヶ丘に一戸建ての家を建て引っ越してきた遠藤家。夢のような生活が始まるかに思われたが、この街は先住の婦人会が街のしきたりや近所づきあいなど全てを仕切り、妻・真弓や娘・彩花は、事あるごとに彼女たちから嫌がらせを受ける。唯一の救いは向かいの高橋家。妻の淳子は真弓に気取りなく接し、ひばりヶ丘の先輩として真弓たちを時に救い、家族ぐるみで遠藤家と高橋家は親しくなる。真弓と淳子は親友のようになり、彩花は高橋家の同学年の息子・慎司に憧れを抱く。だが、中学受験で彩花と慎司は同じ私立校を目指し、慎司は合格するも彩花は受験に失敗、この頃から両家の関係は微妙に変化していく。
その後、この街のシンボルというべき観覧車ハーバー・アイが完成。4年後、高橋家の夫・弘幸が自宅で何者かに襲われ、その後死亡。直後に次男の慎司、そして妻の淳子も姿を消した。遠藤家でも異変は悪化しており、彩花はいじめや母親・真弓の言動への苛立ちによるストレスで家庭内暴力がエスカレートしていき、夫の啓介も何かに怯えている様子である。
遠藤家と高橋家に何が起こり、何が彼らを変えたのか。
★4
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超高級住宅街に間違って引っ越してきてしまったためにボロボロになっていく家族の話。
人様の家の家庭崩壊ってなかなか見られないから、
こうやってドラマでやってもらえるとなんか安心しますね。
鈴木京香さんドラマアカデミー賞も納得の好演。いるいるこういう空回る人。
空回る、巡り巡る、見下ろす、いろんな感情の代弁としての「観覧車」というモチーフも素敵。
ただ事件の真相が予想通りすぎて、「そりゃないよ淳子さん!」感。
わかるけどわからなくもない、もー少しここが納得感あればもっとイケたのに・・・!みたいな。


■魔王(2008/日)
魔王 Blu-ray BOX
¥28,512 Amazon.co.jp
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成瀬弁護士事務所所長で、弁護士である成瀬領(大野智)は、11年前に、弟・英雄を殺害され、加害者の少年は正当防衛による無罪となったという過去を持ち、犯人に対して深い憎悪を抱いていた。一方、警視庁渋谷東署の刑事課強行犯係刑事で検挙率ナンバー1である芹沢直人(生田斗真)は、世の中の悪を憎む、正義感の強い青年。実は彼こそが、11年前、領の弟である英雄を刺殺した張本人であった。
そんな直人のもとに、“雨野真実(アマノマコト)”と名乗る謎の差出人から、一枚のタロットカードが赤い封筒とともに送られてくる。
“魔王”成瀬領による緻密に計算された復讐劇が、幕を開ける。
★3.5
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何故か不評だけど私はこの大野君の拙い感じすごく良かったけどなー。
数年越しの妄想を具現化している時と、その場の行動の時の計画の粒度が違うところとかすごくリアルだし。
ただエスパー少女の存在が都合良すぎる感じ
ちょっと工夫したらいらないような。
ロマンスも半端。夏祭りボイコットして二人だけの花火したくせにフる、みたいなのはすごく良かったけど。


■BORDER(2014/日)
BORDER Blu-ray BOX
¥25,920 Amazon.co.jp
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主人公はある事件によって頭に銃撃を受け、脳に弾丸を残したまま奇跡的に一命を取り留めると共に、死者と交信する能力を手にした刑事・石川安吾(いしかわ あんご)。テレビドラマ版は金城自身が脚本を手掛ける。タイトルの「BORDER」とは、この能力により主人公が直面し葛藤する、生と死、正義と法、死者からもたらされる真実と事実とのギャップなど、様々な境界線を表している[1]。構想当初から主人公・石川のキャラクターはドラマ版に主演する小栗旬のイメージで作られた。
★3.5
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波留さんの好演に支えられてる感は否めないけれど
原作者が脚本しているとあって、ドラマっぽいハッカーのシーンとかなかなかおもしろい。
ただどんどんフィクション色が強くなっていってBORDERギリギリのところに留まれなかったのが残念。
アニメとドラマのBORDERは確実にアニメに振り切ってるよこの作品。
どこがとは言いづらいけど、あえて言うなら小栗旬自体が回を追うごとにアニメになっていく感じがした。
モノローグの言い方とかかな。
でも、最近見たものに関しては珍しくオチがなかなか良かったのではないか、と一週間後ぐらいに咀嚼して思った。


■24-TWENTY FOUR- シーズン1(2001/米)
24 -TWENTY FOUR- シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
¥4,990 Amazon.co.jp
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2002年3月、カリフォルニア州での大統領予備選挙戦当日の24時間が舞台。
ジャック・バウアー 35歳。
アメリカ合衆国で初めての黒人の大統領候補・デイビッド・パーマー議員が、今後24時間以内に暗殺されるとの情報が入る。また、CTUの内部に裏切り者がいることも示唆される。
一方、高校生でジャックの娘キムがパーマー暗殺計画グループに誘拐され、キムを探していたジャックの妻テリーも、後に誘拐される。また、パーマー議員の息子が過去に犯した殺人という政治的スキャンダルが問題となる。
議員を守るはずのジャックが、犯人に娘と妻を殺すと脅迫され、議員暗殺の実行犯に仕立て上げられる。
★4
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今更ですか?そうですね今更ですが私の中では今更大ブームです。
私はカタカナを全く覚えられないという病気にかかっているので
パーマーとターナーがごっちゃになるレベルなのですが
それでもバウアーは覚えました。
早口でドバーッと進んでいく情報量の多さと
別に全部把握してなくてもどうにかなるストーリーの骨太さがちょうどよく
ずっと見ちゃいますね。
次の話へのヒキや、意外性のある展開もうまい。強引だけど次が見たくなればOKっていう思い切りがいい。
1はそんな中でもなんとか整合性保ててる方だし、やりたいことも見えてよいシーズンだと思う。

しかし、アメリカのシリーズ物ってだいたい
1でやりきる→2で続けるための布石をがんばる→3で2を回収→4でその流れを断ち切る
みたいな展開が多い気がする



■24-TWENTY FOUR- シーズン2(2002/米)
24 -TWENTY FOUR- シーズン2 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
¥4,990 Amazon.co.jp
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シーズン1から1年半後のある1日が物語の舞台。
ジャック・バウアー 37歳。
妻の死による心の傷が癒えないジャックは、CTUを休職・失意の日々を送っていた。
一方、デイビッド・パーマーはアメリカ合衆国初のアフリカ系アメリカ人の大統領として活躍していた。久々の休暇を満喫していたパーマーのもとに「24時間以内にテロリストがロサンゼルスで核爆弾を爆発させる」という情報が届く。
核の脅威からロサンゼルスを守るために、パーマー大統領の懇願により、ジャックはCTUに復職する。
その頃、娘のキムはジャックとは離れて暮らしており、LA市内にあるマシスン家でベビーシッターとして住み込みで働いていたが、一見幸せそうに見えるその家庭では、父親によるDVが行われていた。
★3.5
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1ではなんか残念なダメ男として描かれていたトニー・アルメイダが「ボス」になっていて感慨深い。
この人のシーズン追う毎の成長は、この話の中では珍しくまっすぐで良いと思う。
迷いながらも大人になっていく感。もう一人のバウアーとして非常に良い位置。
パーマーも一政治家として純粋にまっすぐで良かった時代から、清濁併せ呑む必要を迫られる。
そのグジグジをこのドラマとしてはまた珍しくちゃんと毎回しつこく描くことで
「ああ、アナタもそういう人になってしまったのね」と視聴者から心を離されることなく
一緒に振り回されるスピードに持っていけてるんだなーと思う。
そして出てくる女出てくる女クソで「ああ女ってイヤね」感。
ニーナといいシェリーといいなんなの名前はカワイイくせに。
あくまで男は愚直で、女はしたたかっていうスタンス。
プロの殺し屋も女だしね。



■24-TWENTY FOUR- シーズン3(2002/米)
24 -TWENTY FOUR- シーズン3 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
¥4,990 Amazon.co.jp
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シーズン2から3年後のある1日が物語の舞台。
ジャック・バウアー 40歳。
生物兵器として改良された強力な病原菌に感染した死体が、ロサンゼルスにある国立衛生局の前に捨てられた。ジャックの娘・キムはCTUのスタッフとして勤務しており、同僚とともに、病原菌の出所の調査を始める。
CTUではある1人の青年が麻薬(ヘロインかコカイン)の運び屋として今にも動き出そうとしていることを知るが、この物質は麻薬ではなく、生物兵器の病原菌なのではないか、と疑いを掛ける。またジャックは、この生物兵器の散布を防ぐため、別ルートで犯人を特定しようとしていた。
折りしもその頃、デイビッド・パーマー大統領は任期満了に伴う大統領選挙戦を控え、共和党のジョン・キーラー候補との演説会を迎えようとしていた。
★4
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前作最後で、目に見えない何者からかの強烈な悪意をモロに受けたダメージが透けて見えるパーマー。
今作の主人公は割とパーマーだと思う。一貫して彼の心情にそってゆるやかにダウナーな内容。
その分バウアーは1・2と比べある程度安定した精神状態でずっとご活躍。
いとしのキムの彼氏がちょっと目障りだけど、その程度の障害彼なら乗り越えることは視聴者もみんなわかっている。
でも、だからこそ、最後のあの車の中で子供みたいに泣く彼を見てもらい泣きするわけです。。。
泣かせても貰えないところで再度泣く。あの演出はうまーい!
シェリーがもはやオバケみたいに怖い存在になっているけれどうまく退治し、ニーナもオバケみたいに怖いけど退治。
ニーナの退治の仕方は、親と娘の対比もあってまたうまーい!
シェリー死んだ時にホッとしたのは私だけじゃないはず。女の腐ったようなのってこういうのを言うのか。こわいよ。


■24-TWENTY FOUR- シーズン4(2005/米)
24 -TWENTY FOUR- シーズン4 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
¥4,990 Amazon.co.jp
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シーズン3から15ヵ月後のある1日が物語の舞台。
ジャック・バウアー 41歳。
ジャックは麻薬中毒だった過去を上官に「弱点になる」と指摘されCTUを解雇され、国防長官の特別補佐官として働いていた。
1年前にCTUを解雇されて以来初めて、国防長官代理としてCTU LA支局を訪れたジャックは その日の朝に発生した列車爆破事件の実行犯と遭遇。犯人から本当の狙いが国防長官の拉致だと聞き出したジャックは、長官に避難するよう知らせる。ジャックは長官を救出するまで復職してもらるよう支部長に頼んだ。
★4
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文句なしにジャック主人公。ジャックはどうあがいても幸せにさせてもらえないのね、というお話。
悪人を追う側もまた悪人とメンタリティは大差なく、そこに公衆への大義があるかないかだけだなーという確固たる実感。
アメリカが仮想敵を失えばそれはもうアメリカ自体が悪になり、
その手足として働いていたエージェントたちはすべからく悪になるんだろうな。
初めて「事件」そのものにメッセージ性が強く、「敵A」にも大義を寄せた内容になっていて
シリーズが進んだ手応えを感じる。
この作品がアメリカで作られている意義も感じるし、それでもアメリカであるという誇りも感じる。
日本の映画もこういう日本文化へのアプローチをする作品が出てくるといいなぁ。
最後のハードボイルドな夕陽がまたベタで良い。いいよこういうのやっぱ。かっこいーもの。