あんまりいろんな人に言ってなかったのですが
去年の9月からソシャゲでプランナーをやってます

元々は広告メディアでデザイナーをやっていたので
かなり中身が違う仕事になりましたが
この半年で感じたことを書いてみようと思います

(異動も本当に突然で
 異動の連絡を受けたのが送迎会を主催している時で
 自分もついでに一緒に送られたのはいい思い出w)


■異動した理由
まずいろんな人に言われるのが
「何でゲームに?」
ということ。

実は、ゲームを熱く希望したわけではなく、
当初はあんまり想定してませんでした

ただ、プランナー職に異動した理由は明白で、
入社時からずっとずっと
プロデューサーとしてプロジェクトを任され
組織的に成果を出せるチームを作って
会社に貢献したい
と言い続けてたからです

(以下、入社後の振り返りになってしまったので
 興味ない方は飛ばしてください)

初めて配属された広告メディアでは
ディレクターやマネージャーといった
体系的なプロジェクト体制が社内にないことをいいことに
本当に好き勝手やらせてもらってました

先輩も、後輩も、前例もないなら
自分で見つけて、自分でやるしかない


ゴミは見えてる人にしか拾えない、がスローガンでした(言葉がキタナイ)


その甲斐あってか、広告メディア時代には2回ほど表彰していただきました
1回目にトロフィーをもらった時は、組織改編前の最後の表彰で
あまりに緊張して何を喋ったかあんまり覚えていません

開拓者のつもりで穴を掘っていたら向こう側に仲間がいた石見銀山
みたいな心境でした
嬉しすぎると人って言葉が出ないもんですね
(それほど自分以外が見えてなかったとも言える)

2回目に表彰していただいた時は
「プロデューサー顔負けのコミット力」という言葉をいただいて
思わずガッツポーズをしたのを覚えてます

その後、新課金事業部に移動し、
社内でもすごく特殊な、これまた前例のない感じのデザインを任せていただきました

「お前の世界を爆発させて欲しいんだ。
 あと3日で。(ドーン」

という
始めたばかりのフィギュアスケートでトリプルアクセルばりのムチャぶりを受け

昼間は路頭に迷い、
夜中は頭を抱え、
もちろん社内に泊まりこみ、
Photoshopとペンタブにしがみつき、
というとだいぶ大袈裟ですが、
なんとか完成させ、

ドキドキの社長MTGで
「飛躍的に良くなったね!」
と言われ(ここまで3日)

一年分くらい年を取りましたおばあちゃん


上記読んでもらえば十分わかると思いますが
「デザインが嫌になったからプランナーになった」とかいうわけではないです
というか、
「何かが嫌になったから別のになる」
なんて人生甘くないと思います。。


そもそも私はデザインは完全独学で、
大学では「映画制作」を学んでいました。

ニコニコ動画が出たばかりの2008年前後、
WEBというものがアツいことは小学生にもわかるような気配、
まして映画という難しいジャンルに挑む以上
確かな食い扶持が必要だ! という極めて後ろ向きな姿勢で
私はWEBデザインを始めました

んでやってみたら、そりゃー面白かったんですねー
気づいたら映画よりもハマっていました。

映画の方は大きく挫折し、40歳になったらもう一回チャレンジしようと決め、
現在の会社に入社させていただいた次第です

私は映画制作の学びの中で
「チームビルディングこそクリエイティブ」
という思いが非常に強く残ってまして、
いつか
「最高のチームで最高のプロダクトをつくる」
ということが夢になってたわけです

(これはプライベートでやってるバンドも全く同じです)

なので私の中ではスイッチというよりは、派生というか、
こっちもやってみます(・ω・)ノ
みたいな感覚でジョブチェンジを志望しました。


■異動してみて変わったこと

1)教わることが増えた

そんな感覚で移動して初月は
「教えてもらえる」ということが非常にありがたかった記憶があります。
と同時に、少しでも早くできることを増やさなければと
毎日見えない目標の超過達成を目指してました

・教わることの最終ゴールまでをいっぺんに教わる
 (実際にやらなくても、イメージとして初めに意識付ける)
・隣の人の仕事を盗む
 (隣の人がやってることは自分も出来るようにする)
・プロデューサーのMTGについてまわる
 (小さいMTGから外部との打ち合わせまで、
  プロジェクト全体を把握する)

上記、誰に言われるでもなくガムシャラにやってただけですが
「最近の新卒でもここまでガツガツしてない」
と非常に評価(だと信じている)していただけたので
もしこれを読んでて行き詰まってる方がいたらご参考ください


2)しゃべることが増えた
デザイナーの時はあたりまえですが一日中ほとんど喋らず
自分の作業に没頭していることが多かった
喋ったとしてもFBを受けたり出したり、くらい

でもプランナーは自分の中だけで完結することがほぼないので
基本的に誰かと喋ってる
実際口で喋っていなくても、チャットツールでずっと喋ってる

そしてこの喋ってる時間が意外と長く
気づいたら喋ってメモってで1日が終わっていたりする

自分の手垢のついた制作物が形として残るわけではないので
いい仕事と悪い仕事の差が本当に刹那的
それこそ周りからの評判とか信頼とか、
そういうものでしか測っていけない世界というのは
非常に新鮮です。

つまり結果が全て、ということなんですが
全ての手数に結果があるかというとそうでもないという。
でも非常に楽しいです。


3)ゲームすると褒められる
おそらく大人になってから
ゲームをして褒められることなんてほぼないと思うのですが
やりこんでるとめっちゃ褒められます。

トレンドを追うことはもちろん、
競合や自分たちのプロジェクトをやり込むことは
業務に非常に必要なスキルだからです

私はへそ曲がりなのですぐ違うところからヒントを得たがりますが
いろんなものをぐいっとやりこんでエッセンスを掴むチカラというのは
何を作るにも、誰にとっても必要なスキルだなと、改めて実感しました。


■異動してみて変わらなかったこと

プロジェクトとの距離
プランナー、プロデューサーになると
よく「上位レイヤー」なんて言ったりして
プロジェクトとの距離がより近くなるイメージがありましたが
そんなことは全くありませんでした。

もちろん売上など数字を見るので
よりいろんな角度から正確にプロジェクトを把握するようになりますが
今までも見てたし、これからもどの立場でも見るべきものなので
あまり感覚的に違いはありません。

ものづくり、をしている感覚もそのままです。
うちのプロジェクトはプランナーがマスタをリリースまで担当するため
ゴリゴリソースコードを書くわけではなくても、
入れ物に生のソースを流し込んでいる感覚はあるので
デザイナーとしてはむしろ近いものがあるかな、と。

デザイナー⇔ディベロッパー だったものが
エンジニア⇔プランナー になっている感覚があります

それに伴い使うソフトが
PhotoshopからExcelに代わり
マクロの相性問題からMacからWindowsになってますがw

それだけです。


■今後の抱負
3ヶ月目からプロジェクトの主力商品である
メインイベントをがっつり任せてもらい、
改修や調整を重ねました。

満を持して年明けリリースした新しいルールはユーザーにも好評
自分の体感としてもなかなか悪くないものに仕上がりました。

2月からはトレーナーも任せてもらえるようになりました。

しかし、プロジェクトとしての目標達成は
ジョイン後、まだ1回も出来ていません

職種を変えて一番覚悟していた
「数字にコミットする」
というところをしっかりやりきって、今月終えたいと思います。

というわけで、半期を終えての抱負は
「まだまだ成果が足りないのでもっと頑張ります」
という感じの肉食風で終わりたいと思います


しりすぼみな感じが否めませんが
今後はブログももうちょっと、がんばります

引き続き皆様どうぞよろしくお願いしますぺこり