耳つぼダイエットの歴史
耳ツボを使った治療は、中国における耳針療法から発祥し、
紀元前4~2世紀の書物である「内径」の中で早くも
耳はひとつの器官ではなく、耳は全身各部及び五臓六腑と
密接な関係があるものと考えられていました。
その中で、十二経脈の中のすべての陽経及び
それに属するツボの運行経路は、
皆耳を通ることを指摘しています。
以来、耳ツボがさまざまな病気の治療に応用され、
研究も盛んに行われる様になり、
経験上の民間的な治療も加わり発展し体系化されてきました。
近代に至っては、中国における耳針療法の研究が盛んな中、
1957年、フランスのP.Nogier(ノジェ)氏は、
針灸療法を学ぶ基礎の上で耳部と人体の各部の関連に対して
精密な観察をし、臨床に応用して耳穴の部位を増やし
開発した耳介療法を発表しジュネーブのIHO(国際健康機構)において
耳ツボの規格化が行われるまでに至っています。
耳には、例えば前頭部、あるいは頭頂部に見られる
ソマトトピー機構(身体の一局所に全身が投影される機構)に
非常に類似している機構が存在しています。
聞いたことや何かで見たことがあるかもしれませんが、
人間の体形は耳上に投影されており、それはちょうど
胎児の形をしています。
胎児が、母親のお腹の中にいる形と同じだととらえ、
頭は、耳の下部・耳たぶのあたりに位置し、
手や足はみみの上部に当たるとされています。