〈屋内で炭火を使う上で注意する事〉
屋内で炭を熾して利用する際には何度も云ってますが、十分な火の用心と換気が必要で、加えて室内の一酸化炭素濃度が如何程かをモニターできる計器があれば安心です。
我が家には大阪ガスでリースしている酸素濃度感知器と煙感知式火災報知器が設置されています。炭だと脂が含まれた食材を直火焼きしない限りは煙は出ませんから、一酸化炭素濃度のモニターが重要になります。
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〈一酸化炭素濃度管理は必須〉
小型薪ストーブをアウトドアで利用する人がいて、厳冬期にテントの中へ設置して暖房と料理熱源に使うのが主な愉しみ方みたいですね。
YouTubeで視聴できる薪ストーブキャンパーはほぼ皆さん一酸化炭素モニターを用意していて、丁寧にこの計器の重要性を説明してくれている人もいらっしゃいます。soーAも将来的に薪ストーブを導入して冬キャンプをやりたいと思っていますので、経験者の発する情報とか意見は十分肝に命じておきたいところです。
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《はじめてのオガ備長炭》
オガ備長炭を仕入れて熾してみました。本来ならホンモノの備長炭を使いたいですけど、、なにせ高価なので数を愉しむにはシンドいんですわ。。。Amazonで10kgが2,400円弱なのでホンモノの5分の1。ホームセンターで売っているバーベキュー炭より少し高い程度です。
Amazonレビューを読むと
「火力、火保ち共に申し分ないが火付きが極端に悪くコツが要る」
と殆どの方が書いていて9割は高評価。残り1割は
「火付きが悪すぎて使えない」
という意見で、バーベキュー炭などの黒炭に比べると白炭である備長炭系は火付きに時間がかかるのは当たり前だし、だからこそ火保ちが良いわけです。常識ですわ。多分低評価した人は炭火のイロハがわかってないんでしょう。。。
黒炭は火付きが良いけれど1時間弱で燃え尽きてしまうので3〜5時間保つ備長炭の5倍量を消費することになり、炭を足す手間とその度の火力調整も相当量になり、アウトドア利用なら運ぶ手間とスペースも大きくなります。
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〈燃焼時間と火力〉
黒炭と白炭の双方共に炭火が真っ赤に熾っている状態では火力が強すぎて調理用途が限られます。火がおさまって表面にうっすらと灰が浮き“オキ”状態になると火力も安定します。黒炭だとこのオキ火状態が長くて1時間。白炭はこれが3〜4時間継続するのです。
〔※火と食材や鍋釜類の距離を調整すれば熾った状態でも調理できます。〕
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〈使ってみてのまとめ〉
オガ備長炭は安価だけど備長炭の特長をもっている、というのですが実際に使ってみるまでは確信がもてませんでしたが、イザ使うと確かにレビュー通りでした。火付きは確かに良くない。ホンモノの備長炭よりも時間掛かります。しかし臭いは全くせず、爆跳とハゼも皆無で火保ちもホンモノと同等でした。火力はむしろホンモノより高いのではと思うほどに感じました。湯沸かしでは最も熾った状態だとガス火の半分以下の時間で沸騰します。
サイズが均一のうえに竹輪のような形状に整形されていて中心部に空洞があるので空気の通りが良くその分早く燃え尽きる感覚がありますが、向きを変えてやれば調整できます。縦に置けば強く燃えて早く燃え尽き、横置きすれば少し弱めに長時間燃焼するといった具合です。
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〈オガ備長炭最大の特長〉
オガ備長炭の最大の特長はサイズを簡単かつ自由に変えられることではないかと思います。手で簡単に折れるので炉の大きさや食材に合わせてサイズを変えるのはホンモノではほぼ無理です。手はおろかノコギリも歯が立たない程の硬さで、ナタや斧で叩き割ることになるため細かにサイズ調整するのが難しいのですね。専用の切断具がないと無理です。
黒炭は柔らかいですが手で割るのは無理だし、形を揃えるのは大変な労力を要します。
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〈火の粉が出なければ完璧〉
ひとつだけ難点をあげるとすれば火の粉が出るところですかね。といっても僅かでホンモノは全く出ませんからという程度のことです。室内利用だと燃えやすいモノに火の粉がかからないようにしておかないと怖いですけど、火の粉のサイズが極小で直ぐ消えるんであまり気にしなくていいかもですが。。。
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火保ち良く、扱いがラクで火力充分なうえに安価!といいところだらけのオガ備長炭。バーベキュー炭よりも火保ちが良いので頻繁に使うなら結局安上がりです。技術の進歩が良い形で活かされた有難い製品だと思います。