墓前、祖父に語りかける土神くん。
「だから…真百合さんの言う通り、今までの出来事をあなたのメッセージとして受けとめようと思います。
”土神拓西の孫” その事実は正直 重たくて鬱陶しいし自信も無いけれど…
今まで出会った建物達の記憶を血や骨にして、僕は建築家になります。」

春になり、ついに実家から帰ってきた真百合さん。「土神さん。」
「おかえり。」 二人をあたたかく見守る家の姿。

建物の記憶を視る能力が消えたのは、二人はもう大丈夫と思ったからでしょうね。

2010年2月からの不定期連載。最初から最後まで、読めて良かった。ありがとう。