世界経済についてまとめ 2009/10 | tsure-dure-naru-mamani

世界経済についてまとめ 2009/10

世界経済について

今後結構大変なことになりそうだ

日本はここから本当に厳しくなってくる

経済が悪くなっている理屈は簡単だけど、今後どうするかは本当に難しい

とりあえず今後どーすればいいのかは置いておいて、今の状況の私見をざっくりまとめてみた



●アメリカ発金融危機以前

去年はサブプライムローンで大騒ぎしてたけど、その傾向はだいぶ前から起きていた
要するにアメリカ人は人から金を借りて、借金で家をかって、車を買って、消費しまくった
しかも借りても借りても、住宅価格が値上がりするんで、大丈夫だった

大きなお金の流れとしては
日本・中国・欧州・中東オイルマネーがひたすらアメリカに流れ込む構造になっていた


GDP世界第2位(もうすぐ第3位)の日本でいえば、
日本がどんなに車をたくさん売って経常黒字をだしても、アメリカ人はドルで買う
そして、日本は代金をドルで受け取ってそれをそのままドルで運用してきた
なぜ日本円に戻さないかといえば、大量のドルを売って円に戻そうとすると、急激に円高になるんで輸出立国日本としては立ち行かなくなると恐れまくった
トヨタもキャノンも経団連も自民党も財務省もみなそれをおそれた。政財官の鉄の三角形は連携して挙国一致であたった

その結果、どんなに経常黒字を出しても、お金が日本国内に戻ってこないという結果になる
つまり、アメリカは日本から物を買っても、ドルがそのまま戻ってくるので、そのお金がアメリカで投資に回る
お金がアメリカにもどってくる
ひたすらアメリカに流れ込んでいる

日本だけではなく、他の輸出国も同じ構造なので、とにかくお金がアメリカに流れ込んでいた


ちなみに、
日本が黒字を出せば出すほどアメリカ人は豊かになり、借金していてもどんどんお金が回るので問題がなかった
この構造は、かつてのイギリスと植民地インドと同じで、合法的に植民地から富を収奪するシステムである
黒字を出せば出すほど亡国への道を歩んでいたといえる
(だから黒字を減らすべきなのだが、すでにその方向性に流れが変わっている)


●金融危機以後

金融危機以後、現在に至るまで、さんざんいろいろひっかきまわして、政治も変わってなんだってやっているが、
要するに上記のような傾向がいっさいぶっ壊れ、アメリカが魔法の財布を失った
住宅価格が下がり、借金ができなくなった
アメリカが物を買えなくなり、消費がされなくなった。
つまり、日本としては車や機械が売れなくなった。

世界の構造が劇的に変わったので、これまで以上に内需内需と騒ぐようになっている
方向性としてはあるべき姿に調整されているということなのだが・・・

ただ、あまりにも急激にきたんで、どうしていいのかと
政権が民主党に代わって内需拡大、円高容認、
まさに、黒字による弊害が解消されようとしているが、
しかし、
肝心の内需がない

日本は挙国一致で輸出立国でこれまでやってきた、
政治財界官僚はすべてこれを軸に回ってきた
そのため、内需が非常に弱い

民主党の政策ははっきり見えてこないが、介護とか教育とか中心にやろうとしているが、限界は見えている


新興国、中国やインド、ロシア、ブラジルは好調なようだが、
結局構造は同じなので、来年あたりからどでかい影響がやってくるのが想像つく
アメリカの経常赤字が解消されると、それまで供給されてきた成長通貨がなくなるんで、
成長もとまる
影響は計り知れない

ここからが本当の試練の時で、生半可ではない不況がやってくるのは間違いない
いまの瞬間から衝撃に備えておかなくてはならないだろう
特に日本の先行きは暗いなんてものではない
人口は減るは、体制は古いは



次は日本のうち手を考えてみる