オマハの賢人(オラクル)
今週の日経ヴェリタスの表紙はバフェット氏でした。
いわずと知れた、投資の神様といわれている人です。
オマハの賢人と呼ばれています。
Forbesの世界長者番付で、ビルゲイツを抜いて、世界一の資産家となった人といえばわかりやすいでしょう。
※推定約620億ドル(約6兆円強)
このひとはほんとに尊敬に値する人なので、知らない人は調べてみてください。
半世紀前に100ドルからスタートして、現在620億ドルなんで、半世紀で資産が6億倍になったことになります。
驚くのは、そんな大富豪が、コーラとハンバーガーが好みの、田舎の口うるさいが、ねのやさしいじいさんだという事実です。
中流階級の家に住んでいるというのも、有名な話です。
収入は投資会社バークシャー・ハサウェイのCEOとしての年俸約1000万円だけなんですね。
しかも、そんな資産のほとんどすべて(バークシェーハサウェイノ株)を、ゲイツの運営する慈善団体に寄付してしまいました。
どこかの国の政治家やITバブルに踊った人たちに教えてあげたいですね。
ビルゲイツにしても、アメリカの伝統的な真の大富豪は、倫理観と使命感の次元がまるでちがう。
・・・
そんなバフェット氏の基本スタイルが、バリュー投資です。
どうやって、資産を増やしたのか?
それは、
いい株式銘柄を選択して、長期保有する。
これだけです。
有名なのはコカ・コーラ株やアメリカンエクスプレス株、ディズニー株です。
いつ売却するのかと聞かれたときに、永久に保有すると言い放ったそうです。
市場が閉鎖されようとかまわないと。
投資の方法は十人十色で、ほんといくらでもあるかと思いますが、私も、長期投資がいいと確信しています。
その場その場で右往左往しないで、どっしり構えるほうが最終的に勝つ可能性が高いです。
株の取引をすこしでもやってみるとわかりますが、
素人にとって難しいのは、その技術的な部分よりも、精神的な部分です。
心理的に、もっと得をしたい!ぎゃくに少しでも損をしたくない!という短期的な欲望のコントロールが難しいんです。
それに耐えられなくなると、すぐに取引してしまう。
これは、戦略もなにもない、典型的なカモですね。
一度保有すると決めて(戦略を決めて)、永久に保有しつづける。
どんな天変地異がおきようと、株式市場が閉鎖しようと、立てた戦略に忠実に、保有し続ける。
これはおそらく最強の投資方法です。
ただ、当たり前ですが、当然その銘柄選択が重要になってきます。
バフェット氏には、コカ・コーラだったようです。
なぜか?
それは、氏には、将来の収益が明確だったからだそうです。
逆に、IT銘柄などの、バフェット氏にとっては、不確定要素の高い銘柄には一切目を向けません。
素人はそういう神様が選んだ銘柄を選ぶのも一つの手です。
バークシャー・ハサウェイ株を持つのも、手っ取りばやいでしょうか。
(有名すぎて、割高かもしれませんが)
そして、最後に、銘柄を選択して、長期保有すると決めた株をどのタイミングで買うかですが、
王道は、暴落時です。
暴落したあとであれば、さらに下がるリスクが低下します。
しかも、将来見込みがあると信じている銘柄なんで、かならず儲けが見込めます。
ただ、これも、素人には勇気のいることです。
市場が大暴落しているときは、みんな先をあらそうように売ります。
まだまだ下がるんじゃないか、と必ず疑心暗鬼になるものです。
損したくないという心理が先行するからです。
でも、将来あがるいい株だと確信していれば、違ってくるはずです。
そんななかで、笑って買うことができるかどうかです。
精神的には、なんでこんなにいい株なのにこんなに安くなっているんだろ?
わるいねーって感じで買うのが長期投資家でしょうか。
現在サブプライムローン問題で、世界中の株価が暴落しています。
最近ようやく落ちついてきましたが、
まさに、長期投資のチャンスとも言えそうです。
なんせ、将来有望な株のバーゲンセールをやっているんですから。
こういうときに現金を持っているかいなか。
もっていなければ、次のチャンスのときに用意できるかどうか。
そして、常にいい株を探しておく。
それが重要なんじゃないでしょうか。
☆まとめ☆
投資の基本は、長期保有
保有銘柄は、価値の高い銘柄に絞る
タイミングは、暴落しているときに買う(割安な時)
私の現在の考えです。
記憶と記録として留めます。