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PFPへの旅

ボクシングを中心にスポーツや世の中の様々なジャンルを大真面目に考えるブログです。政治経済からアングラまで、知りたいことがあったらコメント欄にどうぞ。

「ドーハの悲劇から4年」。次回WCで日韓開催が決まった日本はWCの開催国として初めてWCに出場したことが無いという不名誉な岐路に立たされ、フランスWCへの出場は至上命題となっていた。

最終予選は10カ国を2グループに分け、まず1位が自動進出、2位は別Gの2位と戦い勝てば自動進出、負ければオセアニア1位とのプレーオフという仕組みだ。第三代表決定戦以外はすべてH&A方式となった。
日本のGはウズベキスタン、カザフスタン、UAE、韓国。戦前の予想は韓国以外は楽勝で実質韓国と日本の1位争いと見られていた。
前年のACで苦戦しベスト16で公務員チームであるクウェートに敗れた加茂はいきなり戦術を大きく変える愚挙に出る。今までの4バックを3バック(俺から言わせれば5バック)に変えたのだ。この時点で監督交代があればまだ間に合ったかもしれん。結果的に続投が大苦戦への始まりだった。

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初戦のH・ウズベクを大勝した日本は二戦目のA・UAEと引き分ける。俺の見た限り、前年ACの準々決勝で負けた時の課題である「ゾーンプレス」という言葉に惑わされマークが甘くなるという致命的な課題が克服されていない。
その課題が三戦目のH・韓国戦で浮き彫りになる。幸先良く山口のループで先制したが終盤に二失点して完敗。

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続くA・カザフ戦でもロスタイムに追いつかれ引分け。もうチームは自信を無くし崩壊したといっていい。こういうときは特効薬として監督交代しかない。
やはり日本協会も加茂を更迭し、岡田が繰り上げ昇格となった。俺はその内部昇格というソフトランディングに一抹の不安を抱えながらも時間的制約があるから仕方ないという視点で見守った。
岡田初戦はA・ウズベク戦。先制された日本は終了間際に井原のロングボールがカズやロペスが相手DFと交錯しながらもそのままゴールに入るという幸運で同点に持ち込む。前戦と同じ結果だが追いつくのと追いつかれるのでは精神的にだいぶ違う。

この時点では韓国がぶっちぎりで1位。2位争いは混とんだが日本とUAEが激しく争っていた。もうこの時点で1位は無理だ。
そしてH・UAE戦。勝てば2位に大きく近づくが負ければ大きく遠のく。この試合は最低限の結果である引分けで終わる。この時点でUAEと勝ち点1差で日本は3位。このままUAEが残り2戦を勝てば終わりという状況だし、日本はA・韓国戦という最も厳しい戦いが待っていた。

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勝てるかどうか分からないが、この時点で韓国は1位確定でWC出場が決定しており、消化試合のため俺は案外楽観して、それよりもUAEVSカザフ戦が気になっていた。予想が的中し、日本はA・韓国戦で快勝する。


俺は衛星放送で真夜中にやったUAEVSカザフ戦に釘付けになる。カザフはこの時点で2位も無理、対するUAEは2位の状態だ。ここで感動の名試合が生まれる。カザフが消化試合なのに渾身のサッカーを展開する。死に物狂いで戦い、何と引き分けたのだ!ひょっとして日本協会からボーナスの裏取引でもあるのか?と勘繰りたくなるような必死さで俺は涙が自然と溢れた。前回ドーハでのイラクの頑張りといい、この時のカザフの頑張りといい、人間の本当の価値は消化試合でこそ決まると思うのだ。カザフ、アンビリバボー!!

ようやくこれで2位に浮上した日本はH・カザフ戦で快勝し第3代表決定戦に進出した。カザフありがとぉ!

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ここまで苦戦した要因は2つ。

加茂周の「ゾーンプレス」なる戦術が幻想で結果的にチームがまとまらなかったこと。これは加茂が絵空事に描いた空想を実現するための手法を持たなかったために、指示が曖昧になり選手間の連携や一人ひとりの動きが緩慢になってしまったのだ。
もうひとつは監督決定の過程が不明瞭で協会や監督の責任があいまいだったこと。今季柏で優勝したネルシーニョは当時ベルディの監督で一度は代表監督に就任したものの土壇場で協会トップに覆され「協会には腐ったミカンがいる」との言葉を残し、そして加茂周に決定した経緯。次にドラスティックな人事が求められた崩壊寸前の監督交代を内部昇格という茶番で誤魔化し、またその暫定監督をフランスの本大会まで続投させるという悲劇、その間「責任を取る」と明言した会長は幹部も含め誰も辞任せずといった喜劇。最終的にフランでの失敗はこの2点を克服出来なったことがすべてに写る。
しかし世の中全ての事象には光陰あり。この失敗こそが岡田をより現実主義者に変え、南アフリカでの一応の成果に繋がることとなるのだ。


一発勝負の第三代表決定戦はアジア最強と思われるイランだ。長年の日本の天敵であるアリ・ダエイ、そしてバゲリやマハダビギアなどのタレントが目白押しだ。せめてもの救いは時差も気候も日本に相当有利なマレーシアでの開催となったことだ。GO!日本!カザフの魂を見習え!! 以下次号へ