【USMLE STEP 2 CS】「わたしのUSMLE CS対策 まとめ」 | そうだ、米国で医者やろう~♬

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米国ボストンで循環器内科フェローをしています。心臓集中治療の分野と美味しいご飯処を世界に広めるのが目標です。

3月末にロサンゼルスでUSMLE STEP 2 CSを受けました。簡単な印象と感想をまとめます。
わたしが対策して、最も大切だと思った6つのことを以下に挙げます。

1. カルテに関しては、OPDCSFLIQRAAAに沿って、単語書いて、セミカンマ(,)で区切るだけ。箇条書きで時間節約。

2. 5秒以内に鑑別を5個挙げて、さらに鑑別のための質問も頭で整理する。

3. 本番の試験はカプランの模試の2日後以降に設定すべき。

4. 試験直前は会場近くのスタバに行くべし。

5. 質問が分からない時は自信を持ってはっきりと曖昧なことを言う。

6. 想定外の状況でも余裕しゃくしゃくな顔でいる。


それぞれ、順を追って説明します。

準備、本番、反省という順番に整理します。


1. 準備

6年は比較的時間があったので、11月まではCKの勉強をして、12月からCSの勉強を始めました。

対策は以下の通りです

1-1 First Aid STEP 2 CS 

なんだかんだで振り返ると必要十分な教科書でした。本番でも基本的にはFAにある典型症例ばかりでした。

わたしはClinical Cases 44題を4周しました。2周は熱心な先生と練習し、残りの2周は主訴と鑑別診断からカルテを妄想しました。

一つの診断に対するpertinent negativeとpositiveがパッと全部出るようにしておくと、本番でもSPへの質問に無駄がなくなり、カルテもスッキリかけるように感じました。

例えば、cc Headaches ( 主訴 頭痛)で、meningitisを疑ったら、必ず、OPDCSFLIQRAAの他にsick contacts, fever, rashの3つは質問し、カルテに書くようにしていました。

鑑別診断からnegativeとpositive所見をパッと出す練習にもってこいなのが、FAにあるmini casesです。

典型的な症例に対する鑑別診断とworkupが羅列してあります。

わたしは鑑別診断を最初に3つ読んでそこから、架空の症例を妄想しながら、カルテを書く練習をしました。

カルテに関しては、箇条書きをおすすめします。

OPDCSFLIQRAAAに沿って、単語書いて、セミカンマ(,)で区切るだけです。

これでかなり時間の節約ができますし、書き漏れも減ります。


1-2 USMLE Worldのsample cases

英語が母語ではない私たちにとって、自然な英語を自分で考えて覚えるのは難しいです。なので、典型的な症例のHPIをSPへの質問形式で記述してUWは表現を学ぶという点で有用でした。

1-3 ネットにある鑑別のmnemonics

SPに質問する際に鑑別が浮かんでいないと余計な質問をしてしまったり、逆に必要な質問を忘れたりします。

なので、わたしはDoorway informationを見た瞬間に鑑別が5秒以内にできるだけ浮かぶように練習しました。

ネットで色々mnemonicsがあるので検索するといいと思います。鑑別mnemonicsをまとめてくれた資料があるので必要な方はご連絡下さい。

本番では、5秒以内にできるだけ浮かべるのではなく、さらに年齢、性別、バイタル、主訴から必ず5つ以内に絞りました。

2. 本番
ロサンゼルスの会場は空港からすぐ南に数キロ行ったところにあります。

日本の国道沿いのような場所で、ihop、スタバ、Ralph'sなどのお店が徒歩圏内にあるので、生活には困りません。

ただホテル代が高いです。

おそらく、CSを受ける上で、受験日の設定はめちゃくちゃ大切だと思います。

具体的には、カプランの模試の2日後以降に設定すべきです。

大体、日本人の先生方はカプランの模試を受けてすぐに受験します。

なので、なるべく遅くして、情報をゲットするのが得策です。

基本的にCSは近々の過去問からしか出ません。なので受けた先生方からアドバイスをいただくのがいいと思います。

(一応守秘義務があるので曖昧に言います)

日本の先生方は殆どの場合、スタバに集まる習性があるので、一日中スタバで待機してれば、めぐり合えると思います。

自分の場合は、このようなことは意図していませんでしたが、結果的に上のようになりました。

当日の試験は朝8時頃から始まり、大体16時に終わります。

最初に機械的な説明とUSMLEの注意ビデオを見てから、器具の使い方の確認の時間があります。

ビデオを見れば、分かりますが、本番は最初からドレープはほとんどされています。どこかの予備校では足の先っちょが出てた云々いちゃもんつけられますが、本番のドレープは短くて足先まで隠れません。あまりドレープは気にせずやればいいと思います。

そこから薬や食べ物以外の荷物をすべて預けて試験開始です。

休み時間は試験のことが話せないので、隣の人とかとどこから来た云々話してなかなか楽しく過ごせました。

実際受けてみて内容はとても簡単でした。第2診断まではほぼ迷うことなく決めることができると思います。

そして、ポイントはSPさんの喋る速度が速い。

なので、いつもよりも時間が異様に余りました。身体診察も12神経全部やっても2-3分余りました。3ケースは残り5分の合図の前に出ました。

てことで、元々タイピングが遅いのが、ネックだったのですが、あまり本番では問題にはなりませんでした。

キーボードに関しては、米国と日本で少し違いますが、やってるうちに慣れますし、構造的にとても打ちやすいキーボードでした。

試験が終わって、やはり不安なのは英語。

SEPという項目に該当します。恐らく、他の項目であるコミュケーション(CIS)、データ収集(ICE)で落ちることはないと思います。落ちてる人いたらすみません。

英語は某予備校の模試よりも大分早いです。なので、チャレンジングが聞き取れない時が一度あり、少し冷や汗出ましたが、とりあえず、ナースに聞いてみないと分からないなと言っておきました。

質問が聞き取れなくても、分かってるぶれる回答を常に用意しておくといいと思います。

例えば、自分の場合は、「I don't know at this point」とか、あるいは最終手段「I see, let me think」「 I understand」と自信を持っていいました。

恐らく質問が分からない時は自信を持ってはっきりと曖昧なことを言うのがベストです。

病気の説明は必ずしも第一診断を言う必要はありません。なので、なるべく簡単なInfectionやInflammationとして説明するのがいいかとおもいます。

自分はそれで一度失敗してモゴモゴなりました。

3. 反省
結果的にSEP, CISは問題なく、ICEのスコアが少し低かったです。

ICEは情報収集能力。カルテから採点されます。

こことでふと、じゃあ、質問の仕方や鑑別診断が勉強不足だったのではないかと思う方もいると思います。

それもあり得ます。主訴に関連した情報は採点上かなり高いと予想してますが、結局リスニングが苦手なせいで、患者さんが喋ってくれる重要な主訴に関連した情報をしっかりと取れませんでした。

なので、いくら鑑別診断上、重要な質問をして、カルテに記載しても点数はそこまで上がらなかったのかなと思います。

ただ、ICEが低かったのは、ある英語が苦手なわたしが合格のために選択した意図的な結果でもあります。

ICEを高くするためには、簡単に言えば、いっぱい質問して、聞き取れなければ聞き直せば良いのです。

しかし、いっぱい質問してしまうと、クロージングする時間がなくなる可能性があります。クロージングをしないとCISが下がる。ICEよりもCISの方が自分としてはケアだったので、CISを下げるような状況は避けたかった。なので、必要最低限の質問以外はしませんでした。

そして、聞き取れないのを聞き直すことに関してですが、これはSEPに影響します。私の場合、発音はいいですが、リスニングは苦手です。なので、英語が苦手がバレないように聞き取れない情報は分かったフリをして流しました。(実臨床では絶対やっちゃいけませんね。)

あとは、本当は聞きたい内容だけど、聞き方の暗記文が頭にないことがちょくちょくありました。そんなとき、まぁ、あってるだろうと安易に推測して質問するよりも非ネイティヴは謙虚に聞きたい気持ちをそっと胸にしまってSEPを下げないことに集中したほうがいいと思います。

4. 最後に
 この試験の1番の山は採点基準が不明確であることだと思います。

なので、いくらやっても結局受かるかどうかもやもやした状況が試験当日まで続きます。

これはもうしょうがありません。

できることは上に挙げた対策をして、しっかりと練習相手を見つけ、ひたすら反射的に質疑応答できるようにしておくことだと思います。

どんなに想定しても予想外の質問や分からない状況は必ず一度は遭遇します。

そんな時でも余裕しゃくしゃくな顔で対応できるよう普段から反復練習するといいかもしれません。