今回は油温とエンジン温度についてです。

空冷マシンに乗られている方は、どの位の油温まで暖気運転していますか?
私は油温で30度を目安にしています。
低いと思われる方もいると思います。
油温は中々上がらないので、油温を適正温度まで上げた場合は、ヒート気味になってしまいます。
実際に見てみましょう。
オイル温度25度の時、ヘッド温度は既に60度です。
気温は約20℃
※クーラント温度になっていますが、EMSではヘッド温度を表しています。
かなり差がありますね。
暖機後はどうでしょう?
油温75度の時、ヘッドは133度です。
かなり高いですね。
というかクーラント計では振り切ってレッド表示になっています。
空冷エンジンの場合、オイルクーラーをつけていても、オイルはそれほどヘッドに上がって行かないので、ヘッドは冷却の大部分を空気に頼っています。
そして実際のヘッド温度は高いので、オイルパンの油温が低いからと言ってオイルクーラーがいらないと言うことはないと思います。
低すぎるのは問題ですけどね。
できるだけ油温を下げることが、ヘッド温度も下げることに繋がると思います。
実際油温を適正に保つと、オイルの持ちが良くなりますので。
≪追記≫
寒い時期になったので、外気温による差がどの程度かを確認してみました。
外気温は約10℃
油温30度の時、ヘッドは80度です。
アイドリング時で走行風が当たっていないので、外気温20℃の時とそれ程変わらなさそうです。
油温81.5度の時、ヘッドは101度です。
走行風がかなり当たりヘッドが冷えているようです。
さらに回して走って油温を86.9度まで上げると、ヘッドは119度まで上がりました。
現在、オイルクーラーはこの様に蓋をして温度管理をしています。
しかし夏場とはかなりの差がありますね。
やはり空冷だけあって風の当たる量や気温にかなり影響を受けるようですね。
よく言われるように、冬場のほうがエンジンには優しいようです。
逆に夏場の油温が高いときはちょっと怖いですね。
来年の夏に測定してみましょう。
 
ではまた。