今回はお友達のBMW R1200STのドライブシャフトブーツ交換を終えて、翌日エンジンのオイル漏れを修理しました。

ポイント

・ヘッドはカムを外さなくても、スプロケットを外して分離可能。

・シリンダはブレーキセパレータで分離する。※セパレータがないとおそらく不可能。

・ピストンは抜かずにシリンダに残す。リング突出に注意。

 

右側シリンダとケースの間からかなり漏れており、タイヤにも付き始めていましたので修理となりました。

エキパイを外します。

ガスケットも国産と違います。薄い・・・

ヘッドカバーを外したところ。

カバーからボルトが抜けない構造になっています。

前側のカバーを外します。

カバーの裏にスポンジが張っていましたが、そのために腐食が激しかったので、それはいらないと思いました。

TDC位置にセットして、カムスプロケを外してヘッドを外します。

カムスプロケはずれないようタイラップで縛っています。

ピストンヘッドはカーボン蓄積は少なめですね。

それにしてもでかいピストン!

シリンダを抜く際にピストンを抜くようマニュアルに指示されていましたので、ピンを抜き分離してシリンダを抜きます。

ここが液体ガスケットで固まっていてプラハンでは取れません。

ブレーキメンテナンスで紹介した、セパレータを使用してはがしました。

ピンの抜けとめが日本車みたいにCリングでなく普通のサークリップでした。

もちろん再使用しました。

コンロッドを縛っているのは、落ちてケースをたたいて歪めないためです。

ケース面はガスケットありません。液体ガスケットのみです。

このあと地道に液体ガスケットをはがして、脱脂して、塗って組み付けましたが、ピンを嵌めるのが難しかったですね。

嵌め合いがきついのと、エンジンが微妙に傾いているのに気付かず・・・

その為、ピストンを抜くことになってしまい、その際じっくりとピストンとリングを見ましたが、オイルリングの仕組みが日本車と違いました。

間に挟まるスペーサがバネになっていて、レールはその上に被せる形で凝ったつくりになっています。

またビックボアですので、リングの張力が半端でなく強く、初めてリングを入れるのを少し難しいと感じました。

これはあとでピンを入れた方が楽ですね。

エンジンを下した状態ならいいですが、車体に積んでリングを入れるのは至難の業かもしれません。

画像は、集中し過ぎて忘れました・・・

エアコンの効いた室内でしましたが、今どきの気温では外でこのような作業は無理ですね。

このあとオイル交換をして、旨いビールを飲んでお疲れ様会をして、翌日試運転、お帰りになりました。

途中でも連絡をいただき、調子良いとのこと、安心しました。

楽しかったですね。

ではまた。