近くの産婦人科病院に
搬送され

受け付けの手続きを
すませると

娘がいる診察室に
よばれた

腹部のエコーを
みながら

白髪の
おじいちゃんのような
先生が
優しく
言った



「もうすぐ

産まれますよ」





ガーンガーンガーンガーンガーン


笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き



この瞬間まで

1mmも
妊娠とは
思ってなかったわたし


「えーーーーーー

嬉しい!!!」


驚いている
娘の手を握りしめた


妊娠37週
子宮口は3cm開いていた



娘は
未婚で
父親が
誰なのか

わたしは
知らない


だが


そんなこと

どうでも
よかった


突然


やってきた


この
出来事が

嬉しすぎて

嬉しすぎて




まだ
診察があるからと

診察室を
出されたわたしは

すぐに
親友に
電話していた


診察時間内であったため
他の患者さんも
たくさん
待っておられた

だから
なるべく
小さな声で
喋っているつもり
だった



この


驚愕と
喜びが

抑えきれずに
いたようで

個室に
閉じ込められた  笑



そして
再度
診察室へ
よばれると


少し
不安そうに
娘が
腰かけていた

カルテを
書きながら


「………あとは

覚悟をきめるだけ!」

優しく
力強く
先生が
言った

その言葉で

娘の顔が
変わった