今週

まだ少し炎症反応は高めの数値では

あったが


夫は抗がん剤を

2週間ぶりにやってきた


副作用は

いつも通り、ありながらも


先月のステント交換の効果か

食欲は結構いい感じに戻ってきた



私の仕事も

今のところまだお客様扱いな

所もあるけれど


割と順調な滑り出し




このあとは

今日は結構どうでもいい

愚痴かもです…



私の両親は

子どもへの愛情がとても深く

幼い頃から

沢山の経験をさせてくれた



本が大好きな父はサラリーマン


お手伝いさんのいる商家生まれ

お嬢さんそだちの母は

ずっと専業主婦


家の中はいつも整い

家庭料理がズラッと食卓に並んでいた


成長した私も弟も

思いのまま

各自が好きな進路を選ばせてもらい


二人共

一人暮らしをしながら

大学を卒業


その当時の自分には

当たり前のことだったけれど


社会に出て

色々な人や価値観に触れて

思うのは


生まれてから

沢山の選択肢を与えられた

我が家は


とても恵まれた

家庭だったということ



昨年夏、夫の病気が分かってからも

両親にあらゆる面で


とても支えてもらっては

いるのだけれど


時々

「えっ…」と思う発言もある

特に母…


いつも電話してくる

母の愚痴は大体同じこと

要は


あの人(私の父)といると

ホント疲れる

早く一人になりたい

一人暮らしに憧れる〜


そんな内容なのだが


まあどこの老夫婦にもよくあること


定年後の時間を

とにかくもて余して、

顔を見れば口喧嘩


喧嘩も実にたわいない内容


母は

私にちょくちょく

電話してきて散々愚痴を言い


その翌日には

ケロッと夫婦二人で

外食にいくんだから


ホントただただ

愚痴を聞いてほしいだけなのだ


でも

それをなぜ今の私に言うのか

と時々ウンザリする


そう

40代で夫が余命宣告されている私に


昨年受けた余命宣告は

ありがたいことにハズレたが


決して未来が楽観できる訳でもない




70代半ばまで

不自由なく

夫婦で暮らしていられる


それがどんなに幸せなことか



私は普段周りに対して

明るく振る舞っているけれど


ふとした時

一人、気持ちが地に落ちる


そんな

私のホントの深い哀しみは


多分きっとこの先も


母には分かるまい