8月に入ってからは
夫の希望で抗がん剤を
お休みしていた
ハイパーサーミアだけは
毎週、変わらず通っていたけれど
娘と家族で
この夏休みを楽しむため
そして親戚たちと元気に笑いながら
お盆を過ごすため
そのおかげか
夫も我が家も
暑かったけれど
キラキラした夏を過ごせたと思う
抗がん剤のない暮らしは
こんなに幸せなものだったのかと
改めて思った
夫の寝込むことのない暮らし
病院に行かなくていい暮らし
とても幸せだった
抗がん剤をお休みすること
夫が主治医と相談して決めたこと
なので私は何も言わなかった
休みたかったのは
副作用も蓄積され
しんどかったのもあると思う
夫はこの夏が
己の最後の夏休みになるなんて
まさか思ってないよな…
そんな考えが時々よぎる
ネガティブな
自分にまた嫌気が差しながら
それでもこの夏
我が家には沢山の思い出が増えた
余命半年の告知を受け
一年が過ぎた
先のことを考えると
不安にならない日はない
それでも
容赦なく時間は過ぎる
抗がん剤を続けられていること
日常生活を送れていること
それは当たり前ではないこと
幸せであることを
この一年
まざまざと見せつけられてきた
今日は
血液検査をパスしたので
久しぶりの抗がん剤
久しぶりだから
きっと副作用もドカンとくるはず
今夜から夫は
寝込むのだろうな
娘の始業式もすぐそこまで迫ってきた
我が家の今年の
夏休みはここまでだ
また闘いの日々が始まる
家族で未来を生きるために