夫が癌と診断され

余命宣告された2023年8月


夫はもうすぐ1年生から

2年生に進級する



昨年のあの日


来年のパリオリンピックには

夫はもしかしたら隣にいないのかと

考えたことを思い出す


娘の卒入学式も

参加は出来ないのかも知れないと


あの日考えた

最悪な事態は


幸いに我が家には

今のところ起こらなかった


ただ

手術の話は主治医から

まだ一切ないので


根治には

ほど遠いのではあるけれども


油断できないことは

分かっている

この先が厳しい道であることも


それでも


膵臓癌

ステージ4

更には胆管癌と

言われて


それから1年が過ぎた今でも


昨年と変わらない日々が

送れていることは


奇跡なのかも知れない



夫の頑張りもすごいのだと思う


土用の丑の日に

鰻屋で

うな重に舌鼓をうち


パリオリンピックの開会式や

柔道をあーだこーだ言いながら

一緒に観戦できていること


これが当たり前ではないことを

今の私は知っている




どなたかの参考になるかも

知れないので


1年という節目に


夫の今の体調や生活を書き記す



アブゲム10ヶ月目に突入(100%)

今のペースは

2投1休


主な副作用は

とにもかくにも倦怠感


味覚も少しおかしくなる

痺れはあまりないらしい

2日は寝込む



ハイパーサーミアも


高速道路で1時間かけ

昨年11月より毎週せっせと通っている


技師さんたちとも

かなり仲良くなったようで

治療中はずっと

おしゃべりしているそうだ



◎腹水

治療初期は腹水を抜いた(3回)

昨年末くらいから

抗がん剤のおかげか

腹水は消えた

今のところ消えたまま


CT検査は3ヶ月に一度

前回は6月に撮影

縮小維持


◎食欲

元気な頃よりは

満腹になるのは若干早くなった

それでも一人前はきちんと完食する


抗がん剤をした当日

抗がん剤翌日はあまり食べられない


◎髪の毛

アブゲム投与直後から脱毛


今年春くらいから

生えだして

違和感のないほどには

髪の毛は戻ってきた


眉毛やスネ毛は戻らない


手に少し色素沈着を感じる


◎日常生活

治療の関係もあり

仕事はフルタイムの半分ほどの日数で

出勤している


職場は病に理解があり

産業医ともこまめに面談している

癌の闘病仲間も同僚にいる

上司もいつも夫を心配してくれる


夫の病を打ち明けてからは

なぜか職場の人から

沢山食べ物をもらってくる


そんな優しい人に囲まれている

夫にとっても大切な大切な居場所


だいたい

夕方にはジムに通っているが


本人曰く

元気な頃ほどの負荷は

全然かけられないという


疲れやすいが

その他

日常においての支障はない


胆管ステントは

今年の2月に入れ替えた

今のところ詰まりはないようだ


ただ風邪などの菌をもらうと

とにかく長引いて治りにくい


◎体重

癌発覚から胆管炎、腹水、さらには抗がん剤フォルフィリノックスがきつく

昨年後半で一気に15キロ痩せた

ガリガリでお腹だけぽっこりしていた


今はその時より16キロ増えた


体重は増えたけれども

もともと筋肉質だったが

筋肉量はグッと落ちた


脂肪が増えた身体になった




娘が

小学生から

中学生となったこと


私が専業主婦になったこと


少しずつ

我が家にそんな変化はあったけれども


ふと辛い気持ちが湧き出ることも

多いけれど


昨年の今頃に

想像していたよりは


割りと幸せに暮らせている



そんな2024年

夏の我が家