夫は今日
ほぼ1ヶ月ぶりに出社した
しかもフルタイムで



夫の仕事はデスクワーク

社内に常に産業医もいるし

夫の上司や同僚も
みんな病気のことを
理解してくれている

ムリせず体調いい時に
出社しておいで、
なんて
夫は
とっても恵まれた環境にいると思う

だからそこまでは
心配はしていないけれど

それでも
心配性なA型の私が顔を出し

ちょこちょこ『体調大丈夫かな?』
と不安もよぎる

でも夫の仕事の邪魔にならないよう
LINEはなんとか我慢した

夕方 夫が帰宅

久しぶりの職場は
色々な人に会えたり
ここだけの
社内情報を聞けたりと
刺激的で楽しかったようだけど

やはり久しぶりのフルタイムは
今の体力の落ちている夫には
大変だったようで

夕飯とお風呂を済ませたあとは
『めちゃくちゃ眠いから休むね~』と早々に自室へ

聞けば
明日も朝から
仕事に行くという

ふと思う

『そんなに頑張らなくてもいいのに…』

正式な医師による診断書も
提出している

傷病手当も保険金も出るのだし

夫が仕事に行かなくても
我が家が
生活に困ることはないのに

何故そんなに頑張るの?
何故そんなに頑張れる?

言いたいけれど
言えない言葉を飲み込む

きっと
仕事に行くこと
社会と繋がっていることが

夫にとって生きること
への実感なのだろう

勤続30年

私には想像もつかない
仕事での修羅場も乗り越えて
夫は今の地位を築いてきた

夫の仕事における
ひたむきさは昔から尊敬に値する

コツコツ真面目にずっと
頑張ってきた夫

その頑張りが評価され
海外赴任もしてきた

夫も己の仕事に
プライドを持っていた

それを癌なんかに奪われなくて
よかった

復帰できてよかった

これからも週に2.3回
体調の良い時は仕事に行くという夫

彼の仕事に行く後ろ姿を
私はずっと見送っていたい

定年まで
夫が好きな仕事に
ずっと元気に
行けますように

この私の願いは届くのか
今は誰にもわからないけれど