明日は夫の外来受診日

血液検査の
結果次第では
入院も有り得る

食欲が相変わらず
戻らない夫

また入院も
あるかもしれない

火曜日の血液検査から

栄養状態が
改善している気が
しない

食べないと
元気になれないのに!
と内心
私も焦るけれど

ムリヤリ
食べてもらうことも
出来ない

家に夫を残し
私は今日も仕事に行く

夫は午前中
銀行や
近所の
ショッピングモールを散歩したそう

ちょこちょことした
お出かけは
随分行けるように
なった

私が四六時中
そばにいて
ずっと心配
されるのも
夫も鬱陶しいのかも
知れないな

今は昼間は
少し
離れたほうが
お互いのために
いいのかな

やっぱり

私は夫の癌を
告知され
パニックになった
あの時
仕事を辞めなくて
よかった

私に
外の居場所があって
よかった

そう噛み締めている


夕方は
娘と塾の三者面談

先生の話では

第一志望の私立中学は
ボーダーライン上に
いるけれど


先生には
『もうひと頑張り!
出来れば特待生を
狙おう!』と
ハッパをかけられ

困惑する娘

とにかく
娘は算数が弱点なので
そこを重点的に塾でも
家庭でもやりましょう

というお話

最終的な結果は
わからないけれど

泣いても笑っても
あと数ヶ月

娘とともに頑張ろう

ダメでも
近くの公立中学にも
お友達も
いっぱいいるし

また高校で
私立に挑戦も
できるんだし!


夫の病気のことが
あって

私立中学に
電車で通うなんて
今の我が家には
ムリかな…と
諦めかけたことも
あったけど

こうなった今

娘には
なおさら
希望の進路に
行かせてやりたいと
強く思う

夫の病気を理由に
娘に
諦めさせるのは

なにより
夫が一番辛いはず

夫の娘への
愛情の深さを
私が一番そばで見て
よくわかっている

大丈夫

私達、
家族で
頑張ろう

今までだってそうして
暮らしてきた

これからもそれは
変わらないんだ


夜に
ふと
車に忘れ物をしたことを思い出し
外に出る

見上げれば
今夜は
美しい三日月

その美しさと
秋の澄んだ空気を
感じて

私は
何故か泣けて泣けて
仕方なかった