イライラが募ると無性にバッティングセンターに行きたくなる。


月曜日、そして昨日もそんな一日だった。


月曜日は時間が無かったので無理だったが

昨日はまあ少しの余裕があったのでいつもの所へ。


ここには有名なおじさんがいる。

誰も理解してくれないと思うが、

マリーンズの福浦和也選手が

福浦選手

歳を取ったらこういう顔になるんだろうなぁ、

という好々爺である。


寒くなってきたからだろうか?人が余りいない。

というかゲージには一番端に2人いるだけ。


いつもの戦場


数ヶ月前に新たに設置された140キロコース(100キロコースと併設)、

ここが私のホームグラウンドである。


意外と140キロを打つ人が少ないので

カキンという打球音を鳴らすと

少し優越感に浸ることが出来る。


メダルの変換を終え、140キロコースのケージに入り、

里崎智也選手の打法(自然体打法』と自分は命名している)

『自然体』

の確認、前回は上手くミートできた。力も伝わる。


さて、打つか。

禍根を断つかの様に

(写真では頭の方にバットを持ってきていますが

このバットを反対側に寝かせて打つようにしました

左足を右足と同一した線に置くのではなく

オープンスタンスみたいにして打っています

バットも違うバットです)


メダルを入れ、2,3球打つとおじさんが見ていた事に気がつく


誰かが見守ってくれると心強い、

しかもおじさんはちょうどいい距離から見てくれるので

うざったくない。


球もミートできる、一人で来ている時ではここ一番かもしれない


1回20球の真剣勝負も14,5球目を迎える。

上手く流した打球は

「ホームラン」と書かれている的(ホームランボード)に向かっていった。







いけぇ









しかし悲しくも右にずれた。


あ~


まだ終わってないのにしゃがみこむ。


しかしすぐ打ちに入り、

このタイミングを逃さない為に一球一球を大事に打ち直す。




その2,3球目だった。




また上手く流した打球は同じ方向へ











いけぇ、今度こそいけぇ!













ドーン・・・パンパカパーン、ファンファンファンファーン


その瞬間、おじさんの方を見る。







やりやがった








そんな声が聞こえる笑い顔を見せた。


20球目を打ち終わり、フロントへ、


おじさん

「初めてだよ、140(キロコースでのホームランボード直撃)。」


へぇ~まだいなかったんだ。


自分
「ロッテに里崎選手がいるじゃないですか、

そのまねをしたら上手く合ったんですよ」


おじさん

「いやさ、今日は上手く合ってたから(ホームランコースに)いくんなら

今日だろうなと思ってみていたよ」


そんなやり取りを交わしながら

ホームラン達成者の記録書に名前を書く、これが2回目だ。


ただ、

「140キロコースホームラン第1号」

として何か残したかったので

記載事項の上に


(140km)


と括弧書きしてまたバッティングケージに戻る。


トータルで100球打ち終わると帽子を脱ぎ一礼、


「又近いうちに来ます、

(ホームラン達成者のネームプレートを指差し)あれ見たいので


そんな事を笑いながら言い、その場を去った。


そしてまた、大事な一日が過ぎた。