小一時間余裕が出来たので久しぶりに近所のバッティングセンターに行った。
最近改装されたそのバッティングセンターでは最高球速約125キロのマシンがある。
何を隠そうこのおっさん、速い球をカットする事はできる(証拠に地元長岡では140キロのマシンでかなり打ち込み、数球に一回はセンター返しをしていた事がある)。
(言っときますが、おっさんは小学校の頃しか野球部に在籍していません。だからこんなへなちょこな自慢をしているわけで・・・)
その事もあり、余裕でそのマシンに挑戦、
「ビシュ!(127キロ)」
「来た!」
「ブン!!(空振り)」
あれっ?
打てない。
ぜんぜん打てない。
うわー、スイングのキレ、スピードが無くなってるわい!
そんな事が10球ほど続いた、
・・・(125キロ、空振り)
・・・(124キロ、流し打ち)
・・・(130キロ、ファウルチップ)
なんか視線を感じる・・・(125キロ、ショートゴロ)
・・・(128キロ、ファーストゴロ)
・・・(129キロ、タイミング外れ見逃し)
・・・(123キロ、サードゴロ)
・・・あっ!
管理人のおっちゃんが
「どうだ、参ったか」
とでも言いたげにこちらを見ているではないか!
しまった、恥ずかしいわぁ。
こんな感じで
125キロ×20球3回
↓
120キロ×20球1回
↓
115キロ×20球1回
↓
125キロ×20球3回
↓
120キロ×20球1回
↓
125キロ×20球3回の計240球を打つ。
さすがに素手で休む暇無く(1回両替はしたので小休止はあったが)
ぶっ続けで240球打つと水ぶくれが出来る。
ここまで打ち込んだのは久しぶりだ(このブログを前から読んで頂いてる方はご存知でしょうが以前120キロのボールをバントしようとしたら軽い打撲をしたことがありました、その時以来ですね)。
そんな感じで打ち続け
さすがに終盤40球位になると以前の勘を取り戻し、弾道も上がる様になっていた。
ある1球、球速127キロの球に対して
「何か」
を断ち切るようにフルスイングする。
久しぶりに体重が載った少年野球用80センチのバットから納得の行く弾道が放たれた。
放たれた弾道はホームランコースへ、あと10センチ、流されなければ的に当たっていた・・・
あの時、断ち切ろうとしていた
「何か」
とは何だったのだろうか?
挙げようと思えばいくらでも挙がる。
学業、就職、人間関係、恋愛(あ、これは自分には不要のカテゴリだった)・・・・・・
挙げればきりが無い。
自分は「考えすぎ、心配しすぎ」とよく言われる。
時には
「実家のリフォーム代金は自分が働いて捻出せんといけないから・・・」
と真顔で知り合いに話して半引きされていた。
今日は
「出来るだけの事をしてください」
とゼミの恩師に言われ、
「出来るだけの事って何だ?」
と自問自答してしまう始末。
もう、あかんのかもしれない。
さっきのフルスイングは、そんな
「自分自身」
を、断ち切ろうとしていたのかもしれない。
もし、この回答が当たっているのならば、あのスイングで断ち切れたのだろうか?
それとも、まだ断ち切れていないのだろうか?
わからない、
わからないが、
進むしかないのだろう、
また断ち切らねばならない「何か」に向かいながら・・・
(今回は感傷的になってしまいました、偶然見た方、「何やこいつは?」とお思いでしょうが、
勘弁してください、では)
伝家の宝刀ならぬ伝家の宝棒
