先日、第77回アカデミー賞が開催された。
 作品賞にはクリント・イーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』、主演男優賞にはレオナルド・ディカプリオさんは『アビエイター』の好演技も空しく『RAY(レイ)』のジェイミー・フォックスさん(あの似方はルール違反だよ)が受賞しました。
 今日お話したいのはそんなアカデミー賞の前日に発表された第25回ゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞)での事、このラジー賞と言うのはアカデミー賞とは正反対、つまり最低の作品に与えられる賞なのです。つまり基本的には『誰も取りに来ない』賞なのです。
 そんなラジー賞、今年の主演女優賞は『キャットウーマン』のハルベリーさん。そんなハルベリーさんがこのラジー賞に出席したのです。左手には3年前『チョコレート』でアカデミー賞の主演女優賞に輝き獲得したオスカー像があり、右手には製作コスト4~5ドルのラジー賞のトロフィーがありました・・・。この人は根性がある、本来選ばれるだけでもハラがたつこの賞の授賞式に乗り込むわけですから、ユーモアセンスのある方だなあと感心しました(ちなみにハルベリーさん、今年のアカデミー賞プレゼンターという微妙な立場)。
 
 実はこの出来事、フジテレビに見てもらいたいと思う。ライブドアの堀江社長が時間帯取引でニッポン放送の株価を大量取得した後、フジテレビの『平成教育予備校2005』のレギュラーを外された。その理由を同局は「企業間の経営をめぐる攻防の時期にあたり、一方の当事者(堀江氏)がエンタテインメント番組に出演するのは現時点では適当ではないと判断しました」としているが、勿体無い、いや、誠に勿体無い。
 だって、こんなに面白い時に幕を引くんだから(『楽しくなければテレビじゃない』はどこに行ったんだ・・・)。ハルべりーさんみたいにユーモアをもって番組出演の継続をして懐の大きさを見せて欲しかったなあ・・・。
 この話を大学の先輩と話していると『(番組内で)株の問題を出して皮肉ってやればよかったんだ』という風に言っていました(上手い!)。
 
 「まあ、そんな降板劇もあります。」では。