棋士本も読破中です将棋
「人生、惚れてこそ/米長邦夫&羽生善治/クレスト社」
史上初の十代タイトル保持者と最年長名人な2人棋士の対談集です。


第三章 ベストの勉強法とは何か
勉強にも、「総合調整能力」が不可欠である理由
ベストの勉強法は常に変化する


米長 一言で、勉強の仕方と言っても、段階によって変わってきますね。
   将棋を覚えてからプロ入りするまでの勉強法と、プロ入りしてから
   一人前になる間の勉強法、さらに、一人前になってから目標を定め、
   そこに辿り着くための勉強法、これはそれぞれ違ってきます。


   また、その人なりの目標とか才能の問題がありますが、
   自分はここまでいきたい、ここまでいけそうだという目標、
   その一つの到達点に達するまでの勉強法と、
   やがて下り坂になってきた時にどういうことをやるかという勉強法、
   これはまるで違ってきます。
   それから、さらにその後の生き方を含めた勉強法、
   これもそれぞれみんな違うと思うんです。


   今、僕の勉強法では何がいちばん大事かと言ったら、疲れの問題なんです。
   今のこの状態から将棋の勉強を三時間すると、必ずその分プラスになるわけ
   です。プラスになる勉強法をするからプラスになるんですが、同時に疲れる
   わけです。今から三時間将棋の勉強をすると、
   それだけ将棋が強くなるんだけど三時間やることによって疲れる。


   その疲れというのが体力なのか、脳味噌なのか、神経なのか、
   何だかわからないけれど、とにかく疲れるわけです。やる前よりも。
   それで将棋を三時間やって、その三時間分のプラスを残しつつ、
   体力か何だか知らないけど疲れた部分を取り去るという時間が必要になってくる。


   それがサウナに行くことであったり、ジムに通うことであったり、酒を飲むこと
   であったり、あるいはデート、映画でも見て楽しい時間を過ごすことであったり、
   いろいろなんですが、とにかくそういう時間が必要なんです。


   ところが、若い人に言わせると
   「そんな時間があるなら五時間勉強したらどうですか」
   という人もいるわけです。
   

   ですから、人によって勉強法が全然違うと思う。
   さらに、自分にとっての勉強法も変化していく。
   だから、そのときに応じてベストの勉強法をやれるかどうか。
   これが大切だということになりますね。


羽生さんも同感していました。
これはシゴトに対しても同じ事だと思います。
要するにモチベーション&結果に繋がる時間の使い方をという事でしょ~キラキラ


人生、惚れてこそ―知的競争力の秘密/米長 邦雄

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