今日、美容院で読んでいて気に入った一文です
![美容院](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/167.gif)
昔にハマった山田詠美sanのGINGERでの連載エッセイです。
コピーさせてもらっちゃいました。w
『天下のまわりものの話(一)』
今回は、お金の話。欲しいですか?はい、欲しいです!
と答えたあなた、私と同じです。それでは、どんなお金でも欲しいですか?
うーん、と首を傾げたあなた、あなたも私と同じです。たぶん、
ほとんどの読者の皆さんは、こう思っている筈。
やりがいのある大好きな仕事で充実感を味わいながら稼ぎたい!
(セレブの男に出会って玉の輿に乗り働かないで贅沢したい、
という女たちは、他の雑誌におまかせするということで)
実は、私は、お金自体に、ほとんど興味がない。今は幸いにも
原稿を書くことだけで生活出来ているが大学時代なんか、
自由になりたいからと格好付けて親の仕送りを断ったせいで、
笑っちゃうくらいの赤貧生活を送った。(中略)
そんな日々を過ごしている頃も、お金に興味がなかった。
それでも、時々、お金があればなあ、と口惜しく感じたのは、
それが、とても便利なものであるのを、身を持って知っていたからだ。
フランソワーズ・サガンが、あなたにとってお金とは何ですか、と
インタビューされた時、彼女は、雨の日にバス停に並ばなくてすむ程度のもの、
と答えていた。数年前、私も同じ質問をされた。そして、私はこう答えた。
好きな人が困っている時に助けてあげられる便利なもの。
格好良過ぎ?でも、私は、本当にそう思っているのである。あの貧乏な時代、
私が羨んだのは、お金を持っている人ではなく、自分以外の人間のために
お金を使える余裕のある人だった。私は、ペンと紙を駆使して自立に至るまで、
どれ程多くの人々に助けられたか解らない。そして、彼らのほとんどに対して、
こう感じた。へえ、クールじゃん?私も金持ちになったら同じことしようっと。
そう、私は、人道的な意味からお金で人助けをしようなんて、
はなから思っちゃいなかったのである。私の内なるスタイリッシュの定義に、
他人のための無駄使いが、ぴたりと当てはまった瞬間だった。
山田詠美sanもホステス歴がありますよね~。
ホステス後に活躍している人は本当に尊敬しちゃいます!!!
それだけで現ホステスにパワーを与えてますよねえ。。。
![キラキラ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
GINGER ( ジンジャー ) 2010年 03月号 [雑誌]/著者不明
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F514nMds%252BaUL._SL160_.jpg)
¥620
Amazon.co.jp