躁になり、リビングにいると、テレビはずっとついている。
「ねえ、これ、どうなの?って思うんだけど」
池袋の高齢者の運転による死亡事故の裁判の話題。
90歳、禁錮5年、などの見出しが。
「90歳になってまで、運転するなんて」
・・・
「いや、これ、今、裁判してるってことは、何年か前の事件で、たぶん3年ぐらい前じゃないかな?
だから、90歳で運転してるわけじゃなくて、87歳とか、そんなだよ」
「だからさ、そんな年になって、運転するなんて信じられない。○▲□って思わなかったのかしら?」
義母の話、ちゃんと聞いてなかった〇▲□。
もう、私の頭のなかハテナだらけで、このときの会話はこれで終わった。
『なになに?この人、なにが言いたいの?』
あとから、推測してみた。
年齢のことを言っていたから、義母の考えは、こんなところじゃなかろうか。
この被告は、90にもなって、運転するなんて、非常識ね。
私はまだ、75歳だったから、運転できると思っていたけど、
だからって、90近くまで運転するつもりだったわけじゃない。
「じゃあ義母は、自分は何歳ぐらいまで運転しようと思ってたの?」
と、聞いてみればよかった。
私たちがどんなに、運転をやめるようにお願いしても、
「自分の状態は自分が一番よくわかる。他人に何がわかるって言うの?やめるときは自分で決める!」
と、言い放って、首を縦に振らなかった。
そんな中、この池袋の事故。
「ほら、この事故!母親と小さい娘が死んでるんだよ!こんなことになったらどうするんだよ!」
「私は大丈夫よ!今までだって、無事故無違反よ!」
私は大丈夫と断言している時点で、おかしい…
75歳9か月で物忘れ外来に行き、アルツ初期の診断が出て、医師に辞めるように言ってもらった。
自分が事故を起こすことで、子や孫の人生をめちゃくちゃにしてしまうかもしれないと考えたら、
いつまでも、運転に執着できないと思うのですが、
そんな判断も出来なくなるのが、認知症初期なんですよね。
まだ75歳だったのが、どうにも納得行かなかったようだが、
こっちだって、そんなに早く認知症になるとは、思わなかったし!
先週末、夫が義父母を、選挙会場に投票に連れて行った。
車の運転が出来なくなったから、こうして連れて行ってもらうしかないんだ、
と、また恨み節を展開したらしい、義母。
夫が、ここぞとばかりに聞いたそうだ。
「じゃあ、今、運転してごらんって代わったら、運転できるの?って聞いたら、なんて言ったと思う?」
「えー、ずっと続けてたら今だって出来たと思うけど、辞めさせられてしばらく経つから、出来ないわよ!とか?」
「そんなんじゃないよ、『出来る』って言うから、じゃあ今から代わろうか?エンジンかけられる?って聞いたら、
『これは嫁ちゃんの車だから、私のじゃないから、分かんないわよ!』だって」
これを頂いた
夫は前から気になっていたが、買うにはちょっと高くてためらっていたそうで、喜んだ。
使ってみたら、超便利!私も、毎日使っている
手動の物は、両手が必要だけど、これだと、片手でいける。
無くても暮らせるけど、あったらものすごく便利なもの、ってあるよね。
なので、おススメです