双極性障害で、アルツハイマー型認知症の義母。
昨年秋の、うつ期。
朝、起きてきて、言う。
「昨日の夜、🦊(義姉)が来たでしょう」とか
「昨日の夜、どこかに泊っていたハズなのに、起きたら自分のベッドだった」など。
寝ている間に、アナザーワールドに行っているようだ
「違うよ、夢なんじゃない?」とみんなで言っても、信じてもらえない。
絶対に真実なハズと、逆に証拠を探し回ったりする。
…証拠なんて、ある訳もなく。
一度だけ、朝6時に夫が出社するときに、玄関に義母の濡れた傘と靴を見つけた時は、驚いた。
約束があったからと5時に出かけて、でも思い直して帰ってきて、再び寝たとのこと。
徘徊の始まりか!と身構えたが、それっきり。
あれは、”せん妄”だったのではないか?
こんな風に酷いうつの時の義母は、目が落ちくぼんでギラギラしてくる。
これも、せん妄の特徴に当てはまる。
スポーツ観戦は好きなのに、
東京オリンピックを見ることもなく、また、うつ期で寝ている義母。
今のところ、義母の表情に、それは見当たらない。
が、今朝。
「昨日、眠りが浅かったみたいなの。息子は変な時間に会社に行ったでしょ?」
「いや、普通通りだけれど」
「そお?じゃあ昨日の夜だ、車のエンジン音が響いてきたような気がするのよ」
ドキッ
けれど、「気がする」だから、まだ大丈夫。
せん妄みたいになると、「絶対聞こえた!」と、言い張るようになる。
「どっちの方向から?」
「表の道路から、それで玄関から話し声がして、こんな時間に義姉🦊が来たのかしら?って思ったのよ」
「🦊ちゃんは、来てないよ。しゃべってたのは、私と夫じゃない?」
「そうよね、そんな時間に来るわけないわよね」
うん、まだ大丈夫。
せん妄みたいになると、「そんな時間だけど、来たでしょう」と言い張るので。
「じゃあ、どこかよその家の車と、話し声が聞こえてきたんじゃない?」
「そうね、うちの駐車場はウラだもんね」
うん、これも大丈夫。
コチラの話を聞き入れている。
「そうだよ。でも、そのせいで眠りが浅かったんだ」
「そうなのよ!そのせいで眠いから、寝るわ」
眠い理由が欲しくて、いろいろ言うのだろう。
義母が欲しがってるであろうセリフを、大サービスで付けてみた。
納得して、寝に行った。
いや~、ドキッとした
また”せん妄みたい”が、始まったかと思ったよ
うつ期は、始まったところで、少なくとも8月いっぱいは続くだろうから、油断禁物。
せん妄の原因の一つに、水分不足もあるそう。
有力候補だわ~
夏を乗り切るアイテム