数年ぶりに会った人に、義母が近況を伝える。
「会わなかった間に、いろいろあってね。まず、車の運転をもうしてないのよ。
だから、もう、不便で不便で」
「75歳の免許の更新でね、警察はオッケーだったのよ。
免許は取れたのに、その次の日か、翌々日よ、大学病院に連れて行かれてね。
検査させられて、運転はもうダメですって言われたのよ」
おいおい
免許が取れた、翌日に、大学病院(物忘れ外来)に行ったって、説明してるよ~。
義母は、75歳の免許更新が、実は不安で仕方がなかった。
もし通らなかったらどうしよう、と更新案内ハガキを、毎日眺めて、ため息をついていた
けれども、認知機能の検査に通り、主治医も『双極性障害だが、乗れる』と診断書も書いてくれた
義母は、免許更新できたことで、自分はまだ大丈夫なんだ、とお墨付きをもらった気分だった
その裏で、家族はずっと悩んでいた
日増しに、怪しくなる、義母の運転と認知機能。
双極性障害ではなく、認知症の疑いが濃くなる。
義母に運転をやめるように説得するも、断固拒否
それで、9か月後、物忘れ外来を受診し、認知症の診断が出て、運転を医師に止められた
義母は、一生、納得できないこの話をし続けるだろう。
いろんな人に繰り返し、訴える。
それが、最近は、話すたびに、免許更新と大学病院受診の感覚が、短くなってきている。
↓3月は、免許取れて、数週間で連れて行かれた、と話していた。
それが、この日はついに、翌日になっていた
いやいや、翌日に受診するぐらいなら、免許更新前に行くよ。
ムダな更新、させないって
作話って、都合よく進化するんだ。
免許が取れた翌日に、無理やりMRI検査して、運転をやめさせられたのなら、
さらに理不尽さが際立つもんね。
そう、これは、認知症ゆえの作話だ。
都合よくウソをついて、話を盛っている訳ではない。
その証拠に、義姉にも同じことを言っていた。
「免許取れて、すぐ、次の日ぐらいに、大学病院に連れて行ったでしょ!」
関係者にも言うぐらいだから、本気で、そう思い込んでるんだね。
まだ子育て中の、私の愛読書