自宅で過ごす義父は、一日のほとんどを
広縁で椅子に座って(草ボウボウの)庭を眺めている。
夏は暑くなるのに、窓を開けるのは嫌い。
でも、レースのカーテンを引くのも嫌い。
仕方ないので、隣室のエアコンで冷やす。
ガラス張りのサンルームをエアコンで冷やしているようなもの、電力のムダ使い。
ときどき、リビングに行き、テレビを見るが、すぐにいなくなる。
リビングの電気は付けたまま
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台所を通過:電気は付けたまま
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廊下を通過:電気は付けたまま
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寝室を通過:電気は付けたまま
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広縁の椅子に、戻る。
しばらくすると、また立ち上がり…
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客間を通過:電気は付けたまま
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リビングでテレビをつける
このように、我が家の1階は、回遊できるつくりである。
そうして、義父の通った部屋は、電気が全部、付いたまま
義父は、元から、家じゅうの電気をつけて暮らすのが好みで、
節電という意識は前からないし、
もう話しても通じないし、行動は変えられない。(要介護2)
嫁は、節電したいので、義父の通った後を消して歩いている。
「今日は洗面所も付いてて、5か所も消せた」
義父は、雨戸を自分で閉めるのだが、たまに、午後2時頃から、閉めはじめる
まだ明るい時間であろうと、今、閉めたいのだ。
嫁は、義父に、「まだ開けておきたいな」と声を掛けて、開ける。
電気にしても、雨戸にしても、
義父と嫁の好みが合わないだけだ、と思ったら、批判はしないで済むよ
そして、「消すね~」「開けるね~」って、実はコッチの好みを押し通してるし、
それで義父は、怒ったりもしないので、「ありがとうね~」で済むよ
義母は
「なんで、家じゅうの電気をつけて歩いてるの!」
「なんでこんな時間から雨戸閉めてるの!おかしいでしょ!」
って、頑張ってます。
で、義父は、
またウロウロして、家じゅうの電気をつけて歩いて、
雨戸も、嫁が開けた数分後には、また閉めちゃうんだけどね
ご近所では、『〇〇さんちの雨戸は、閉まったり開いたり何度も忙しいね』って思われるだろう