キリンファイアの福山雅治。
嘘がつけない、だから嘘はつかない。その男、Fire。
というタグラインで展開してます。
このストーリーのキーになっているのは、
工事現場をやめていく福山雅治と、
「本当のことなんていって、どうすんの?」
と立ち去る福山に声をかける青年のやりとりですね。
青年はすべてをわかっているけど、あえてそれを表に出さず、そこに残る。
福山雅治もすべてをわかっていて、逆に立ち去る決断をする。
という対比を描くことで、「決断する人生」を浮き彫りにし、
そんな人生送ってるか?という意味での問題提起と共感を得ようとしていると思います。
ボクは、個人的には、「決断する人生」を生きていくべきである、
という主題自体を選んで、堂々と掲げているコミュニケーションを
最近あまり記憶していないので、そういう意味で、いいなぁと思ってるのですが、
表現上の問題として、
工事現場という舞台設定との乖離をちょっとだけ感じました。
ただ、これは缶コーヒーという商材だけに、仕方ないのかなとも思います。
あと、福山雅治さんを活かしたコミュニケーションという意味では、
レグザの方がいいかなと個人的には思います。
※商品開発の方は、単に、空気を読まずにちゃんと思ってることを言おう!みたいな
ところに帰結している気がするので、あまり共感できませんでした・・・
それよりも、現代社会をいきるひとたちにとって、
「決断する生き方」というのは非常に多くの問題をはらむものであり、
決断する生き方をとったうえで、どう生きていくのか、というのが
今後の世の中の主題になっていく、と個人的には思っているので、
ぜひそこを今度のシリーズで描いてもらいたいなぁと思います。
福山が決断することで、傷ついた人たちもいると思いますし、
今後も福山が決断することで、多くのひとたちが傷つきます。
現状は、単に福山は自分の意見を通したかっこいいヤツとして描かれてますが、現実の生活ではそうではない。
そんな簡単に思い切れないし、色んな葛藤を抱えながら、生きていくんだろうと。
そういう部分まで表現できると、相当深みのあるブランドコミュニケーションになるんだろうなと個人的には思ってます。
ただ、広告コミュニケーションでは尺の問題もあるので・・・とは思いますが。
たとえばたとえばレベルでは、
最後のカットで、福山をあにき~と尊敬するんじゃなくて、
ちょっとだけ後悔の表情で、「くそーー!」と叫ぶ福山。でも前向きに歩き出すみたいな感じを
ベタじゃなく表現できると、葛藤感がでていいかなと個人的には思いました。
Fireの次回作、期待しています。