私が小さい頃は『アメリカ横断ウルトラクイズ』『クイズタイムショック』『アタック25』『高校生クイズ』『史上最強のクイズ王決定戦』『FNS1億2000万人のクイズ王決定戦!』など視聴者参加型クイズ番組の全盛期でした。それらを観て「僕も将来、クイズ番組に出て活躍する!」と思っていました。幸運にも『アタック25』に2度出場することが出来、幼少期に抱いていた夢はかなえられたと思います。

特に『アタック25』は、私のような商業学科の高校を卒業しただけの、ごくごく普通の人でも研究と努力を重ねれば結果を残して活躍できる番組だったと思います。滅多に行けない大阪にも行くことが出来ました。「クイズ」という世界に足を踏み入れたことにより、貴重な経験も出来ましたし沢山の人たちとも知り合って仲良くさせてもらいました。番組出場は、確実に私の人生の宝になりました。正直なところ「20代で赤」「30代で緑」「40代で白」「50代で青」をコンプリートさせたかったんだけど…。

私にとって『アタック25』は、高校球児で言う「夏の甲子園」、アスリートで言う「オリンピック」、漫才コンビで言う「M‐1グランプリ」みたいな存在でした。そんな由緒あるクイズ番組も終焉を迎えます。その灯が消える瞬間を目に焼き付けたいと思います。そして復活する日を心待ちにしていたいと思います。そして私は、この『アタック25』終焉を期にクイズプレイヤーとしての活動はセーブしながら「オールドクイズファン」として続けていきたいと思っています。

歴代司会を務めた児玉清さん、浦川泰幸さん、谷原章介さん。出題を担当していた沢木美佳子さん、加藤明子さん。そして全スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

 

《完結》