22週6日

 

全身麻酔下の緊急帝王切開

 

日付を回ってすぐの手術で、主人は寝ようとしていたところだったそうです。

 

急にけたたましく鳴り出す電話

 

「今から緊急帝王切開になります。今すぐ病院に来てください。」

 

主人もパニックになったそうです。それはそのはず。昼間まではそんな話全くなかったですから。

 

私も、出血が止まらず、医師に赤ちゃんを取り出すしかないと言われた時、目の前が真っ暗になりました。

 

 

 

え、いま?まって。まだたった22週だよ、だってついこないだまで中絶出来てしまう週数だったんだよ、今何グラム?今朝確か500gあるかないかって言われたような…

 

 

 

 

 

 

 

赤ちゃん亡くしちゃうんだ

 

 

 

 

 

そう思いました。

 

 

 

「だめ、だめです。まだ出せません!なんとかならないんですか、出血止めれないですか?縫うとかなんでもいいのでなんとかしてください!」

 

 

その日の当直医に懇願したけど、無理でした。

出血が止まらないし、量が多いし、このままでは赤ちゃんだけでなく私も危ないと。

 

 

私は死んでもいいから、双子の命だけは助けてほしい。そう思いました。

 

 

 

そのまま、準備に入り手術室へ

 

 

 

日付が回った頃、ついに赤ちゃんが取り出されました。

全身麻酔だったので、その瞬間は見ていません。

 

出血が多く、危険な状態だったので私は輸血を3Lもしたそうです。

 

手術には主人も間に合い、主人は運ばれてくる赤ちゃんの姿を見たと言っていました。

 

 

 

 

本当に本当に小さかったそうです。

 

 

 

そして取り急ぎ言われたことが

 

 

 

「おめでとうございます。女の子と男の子でした。ただ、赤ちゃんが生きれる確率は30%です。」

 

 

 

 

双子なので2人が生きれる確率は更に減ります。

 

 

 

主人は覚悟したと言っていました。

 

 

 

でもその言われたことを、主人はずっと私に言いませんでした。

心配させると思ったんでしょうね。

 

 

初めてそのことを聞いたのは無事2人が退院する頃でした。

 

 

 

ここから私たち4人の壮絶な闘いが始まりました。

 

 

 

今だから言えますが、何度死にたいと思ったことか。何度時間を巻き戻したいと願ったことか。

 

 

 

本当に、私たち夫婦は勿論ですが、双子にはたくさんたくさん頑張らせてしまいました。