<My Opinion>
著者の相原茂氏は有名な中国語教育者で中国語関連書籍を多数出版している。しかし・・・、本書の内容はいささか軽すぎはしないだろうか。中国語学エッセイ集らしいが、この内容なら彼のHP内に掲載すれば充分だろう。
例えば、中国人のダジャレとして「你会喝酒吗?」「我只会喝十。」というのが紹介されている。(中国語では「酒」の発音が数字の「九」と同じ発音で、「あなたは、お酒(九)が飲めますか?」という質問に対して「私は十しか飲めないんです。」というダジャレ。) 「くすっ」と笑いは誘うが、このハナシを紹介するのに半ページ使っている。全編こんな調子だ。これはいただけない。
個人的には著者が監修者や編集者として関わった学習書や辞書は非常に有用だと感じている。例えば、私が今使っている講談社パックス中日・日中辞典は文庫サイズながら内容が濃くうまく編集されていると思う。著者が関わった学習関連書籍はお勧めできるがそれ以外の書籍に過度な期待は禁物だ。
北京のスターバックスで怒られた話―中国語学エッセイ集/相原 茂
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