その後、某企業に就職。
保育士からの転職なので…初めの頃は大変でした笑。


保育士→営業マンとしての日々。
色々とエピソードはありますが、ではここでは『鈴虫』のお話しをします。


新規顧客開拓の話しがあり、改めて東京都内(全区‼︎)の開拓を私1人で行なう事に。

新規開拓というものは、本当に何の後ろ盾もなく、ただただ飛び込んで行く『飛び込み営業』。相手側からしたら迷惑以外の何ものでもありません笑。


受付から訪問先のデスクが一望できるようなオフィスで「すみませーん‼︎」と大きな声を掛けても、誰も微動だにしない。

えっ?聞こえていないのか⁉︎という冷たい対応。それを1日に数十件浴びるという繰り返し。

さすがに心が折れそうになる事もありましたが、そんなこんなでも少しずつ顧客は付いてきて。
そして、なんだかそこは、持ち前のポジティブさと、鈍感力と、あとは意地で、毎日を過ごしていました。


転機があったのは、全社で行なった御中元の挨拶まわり。

1つの顧客あたり10,000円とかの予算が付き、菓子折りを持って訪問という取り組み。
ライバル会社も同じように菓子折りなどを手に訪問している姿を見て…

『同じ事をしていては抜きん出る事は無い』と判断。

そうして会社側に交渉し、御中元に充てる予算を私なりに自由に使う了承を取りました。作戦はある!


そうして…
虫かごを買い、
土を入れ、
鈴虫を入れ、
営業車に積み…

その日から私の『鈴虫配り』が始まったのです笑。

生き物は断固拒否という顧客もありましたが、二言目に言う言葉は決まっていました。

『私が毎日、世話をしに来るので』。

顧客からしたら、、

オフィスに鈴虫の鳴き声が聞こえたら季節感を感じ、社員も気持ちが良い。

顧客先に来客があれば、その来客も新鮮かつ癒される。

受付などに置くスペースなど、たかが知れている。

そしておそらく1番多いのが『なんだかうるさいから帰ってくれればどうでもいい』笑。

そうして鈴虫の世話が始まったのです。


結果、鈴虫が食べる茄子などのエサを持って顧客先に足繁く訪問。
そんな姿を見てなのか、半年後や1年後には数億という大型発注を下さる顧客もあり、私の作戦は勝利に終わりました笑。


この鈴虫作戦。
他の何でもなく、ただただ私が保育士だったからこその発想。保育士→営業マン。
直球の勝負では絶対に勝ち目はないですが、自分らしさを生かした柔軟な発想さえあれば勝てる!という事を学びました。