会社に、とーーっても、気になる存在の男性がいる。
いつも彼が通ると、目で追ってしまう。
でも、目が合いそうになると、
とっさに 逸らしてしまう。
こ、これは、コイの始まりか！？
気になるのは、ワタシだけかと思ったら
そうでは無かった。
男女問わず、みーーんな、
カレの事が気になっていた。
だって、大きな独り言を言いながら
歩いてるんだもの。
独り言というか、
本当に、誰かと会話してるかのような、
つぶやき。
たまに、「千と千尋の神隠し」の
カオナシ みたいなつぶやき方だったり。
「・・・・・・ぁ・・・・・・ぁ・・・・・・」 みたい なね。
本来の声は、甲高くて、妙に大きな声。
ワタシの席から、シマ８つ分向こうの席に、彼は座っている。
それでも、声が聞こえてくる、甲高さ。
挙動も、若干、不審ギミ。
興奮しだすと、いっぱい いっぱい ギミに 話しだす。
お母さんのような 気持ちで、つい、見守ってしまう。
最近、彼の独り事について、一つの結論が出た。
彼はきっと、妖精さんと話しをしているんだよ、と。
きっとね、彼の肩に乗ってるんだよ、と。
ワタシ達は、ココロが汚れているから、見えないんだよ、と。
今、ウチの会社で、一番注目されている、彼なのでした。
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そうでは無かった。
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カレの事が気になっていた。
だって、大きな独り言を言いながら
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つぶやき。
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