ある本の中で
「大好きな映画だ」
と言っていたので、
事前にレンタルで試しもせずに
勢いで購入してしまいました。
「about time」
いやあ…
むっっっちゃいい映画でした。
今の僕の、
人生のこの時期に、
この心理、精神状態のときに
この映画と出逢えたのが良かった。
本当に良かった。
不思議だな、
こんな時期に出逢えたなんて。
神様の仕業だな。
大好きな映画、たくさんあるけれど、
その中でも特別な1本になりました。
<以下、少しネタバレ>
主人公ティム・レイクはイギリスの青年。両親、叔父デズモンド、妹キットカットと暮らしてます。21才になった時、父の部屋に呼び出され、父から、一族の男にはタイムトラベルの能力があると告げられます。ただし、自分の過去にしか行くことができません。素晴らしい人生を送るためにこの能力を使えと忠告され、恋愛のために使おうとティムは決心します。
ティムや、そのまわりに起こるあらゆるトラブルのたびに、失敗してしまった現在、あるいは未来を、いいように操作しようと何度も過去に戻りますが、次第に、過去に戻って操作することを辞め、ティムはみんなと同じように、毎日を一度だけ過ごし、父の残した言葉通り、"二度目であるかのように楽しんで"今日を生きていく、というお話です。
映画のレビュー、
感想文なんかをネットで検索してみると、
「今を大切に生きよう」
「過去や未来じゃなく、今が大事」
とか、
そういうコメントが目立ちます。
そういうことも、
この映画で伝えたいのかもしれないけど
僕には、
もっと崇高な、
深遠な真理があるのではないか、
「今を大切に」ということよりも、
"もっと伝えたい何か"があるのではないか、
って感じました。
ジャンルとしては「SF恋愛映画」だそうですが
論理的に見事に一貫していて、
まるで「崇高な哲学書」のようです。
しかも、
笑いあり、涙あり。
いっぱい、
笑ってしまいました。
心の底から、楽しめた。
こんなに素晴らしい映画の監督、
いや脚本家はどんな人なんだろうって調べたら
オックスフォードの文学部を出た、
Richard Curtisって人らしく、
ああ… なるほど…
って思ってしまいました。
こんなの書けないよ。
こんなすごい内容。
ものすごいもの。
「2度目であるかのように、
今を、人生を生きなさい」
という言葉は、
フランクルの言葉です。
フランクルはユダヤ人精神科医で、
ホロコーストを奇跡的に生き抜いた人で、
僕がまだ20代初期、
とくに大学生の頃、彼にハマってしまい、
何冊か本を持っています。
もしかしたら、
映画に出てくるその台詞は、
フランクルのを引用したのかもしれませんが
(いや、たぶん絶対そうだと思うけど)
自分の壮絶な人生経験を通じて、
他人の言葉や名言をモノにした人は、
まるで初めてのその言葉の発言者のごとく、
強烈な説得力をもって、
その言葉を謳えるんだなって
本当に、そう思います。
「名言」と呼ばれるものがすごいのは、
絶対に人生の"言い訳"にならないところです。
真の名言は、
その人に、しっかり責任を持たせ、
豊かな人生を歩むための指針となってくれます。
みなさん、ぜひ観てみてください。


