懐かしい動画を観ておりました
真ん中でアコギ弾いてるの、僕です
実家に帰って
夕食家族で食べて
ふと父親見たときに
“ああ… 父さん、歳とったなあ…”
って、
なんとも言えない気持ちになってしまいました
死んだじいちゃんに姿が似てきた
“なんにもない”家庭なんて
あるわけないと思いますけど
大なり小なり、どこの家庭も
何か抱えてるもんだと思いますけど
なんか語りたくなったので
語ります笑
僕の父さんは
某大手企業の長距離トラックの運転手で
交通量が少ない時間帯に
高速道路を走る夜中の仕事です
もう30年は勤めてるのかな
例えば
今夜出勤したら
夜中にトラック走らせて
東京とか大阪行って
また荷物運んで戻ってきて
帰ってくるのは明後日の朝
みたいな、そんな生活です
家にほとんどいません
だから、
小さい頃は
あんまり可愛がられた記憶がないというか
愛された記憶がないのです
入学式、
卒業式、
授業参観とかさ
一度も来たためしがないし
ほとんどキャッチボールとかしたことないし
その上、
さらに悪いことに父さんは、
オリンピック競技に
「不器用」っていう競技があったら
余裕で金メダルとっちゃうような、
超不器用な人なもんで
「ああ、俺は父親から愛されてないんだな」
って、
ずっと思いながら生きてきましたね
それに一度も褒められたことないしね
「褒めたらつけあがる」っていう
ほんと困った考えの人でね
まあ、心理学的にも
教育学的にも間違ってるんですけどね
だから、
まあ嫌いでしたよね、
はっきり言ってね
食事のときとかさ
一緒にいるだけで息がつまるし
沈黙だし
もうね、嫌でしたね
自分の父親が
大嫌いでした
それがどんな結果を産んだのか、というと
何年何月何日のあのとき、
父親にこうされたことが嫌だった
こうされて傷ついた、
っていうのを
事細かに記憶するようになったのです
父さんの台詞や行動、
もちろん自分の反応や行動まで
すべて事細かに覚えている
もう恐ろしいですよね笑
今考えれば…
たぶん、
自己防衛の一つだったのかもしれないす、うん
僕、
論理的思考では誰にも負けないと思ってたし
そもそも僕は人と討論で負けたことがなかった
(完全に議論に負けてるのに、
それを認めない残念な人は除く)
だから、
自分がすべてきちんと記憶してさえいれば
いつ討論になっても
喧嘩になっても
論理的に
父さんを打ち負かすことができる
自分の正当性が認められる
いかに自分が愛を与えられてこなかったのか
思い知らせることができる
だから、
きちんと記憶していないと!
…そんな感じだったと思うんですね
嫌な奴ですねほんと
こんな息子いたら、
たまったもんじゃないですね笑
でも
やがて
そんな僕にも変化が訪れるのです
社会に出るようになって
自分でお金を稼ぐようになって
そして
同級生がどんどん結婚しだして
子どもが生まれたり
あるいは色々あって
もう離婚してしまったり
そうだな、そして
先生やって
いろんな家庭環境の子どもたちと出会って
いろんな境遇にいる子どもたちと親しくなって
音楽やって
いろんな価値観の人たちと出会って
そうこうしてるうちに、
その父親からされた嫌なこと、
傷ついたことの記憶が
知らぬ間にどんどん無くなっていることに
気づいたのです
“あれ?なんで俺、
あんなにムカついてたんだっけ?”
みたいな。
あれはほんと、
不思議な体験だったなあ…
大学時代からの親友、
Rにこのことを話したら
Rも「へー!」って痛く感激してたもんね
「ああ、俺は父さんを許したんだな」
って、そう思った瞬間でした
許す、というか
受け入れた、というか
言葉のあやですなあ
うまい表現が見つかりません
考えてみれば
父さんもすんごい大変だったと思う
こんな、ヒネクレ曲がった俺なんかよりも
ずっと真っ直ぐで
俺なんかよりも
ずっと不器用な人間が
社会の理不尽さの中で頑張ってさ
子ども3人を育てあげた
入学式に行けなかったとか
それを自分で責めなかったはずないしね
たぶんね笑
大学決めるときも
理学部数学科なんて、
就職先めっちゃ限られるのに
全く反対しなかったし
「やりたいこと、やれ
本当に勉強したいこと、やれ
どこへでも行かせてやるから
受験勉強、がんばれ」
って人だったし
30歳で看護学校行くと決めたときも
「まあ、お前ならやりとげるでしょ」
そんな感じだった
自分の夢とか
本当にやりたいことを
ただの一度も、否定したことなかった
あれは本当に、
親として1番いいことをしたのではないかなと
息子としてはそう思います
感謝しています
いま実家に帰ってきて
食事のときとかは
別に嫌な感じとか
居心地悪いとか、
そんなことは全然ないです
そりゃ、
相変わらず会話は少ないし、
ほぼ沈黙だけど
おちゃめに
ビールなんか酌み交わしちゃったりして
俺も大人になったのかな笑
いつのことでしたかね
こんなことがありました
元カノが
「お父さんのこういうとこ嫌だ!
あんなとこが嫌いだ!」
ってめっちゃ怒りながら俺に言ってきて
「それ、今のお前じゃん」
って返したら
「え!?うそ!!!!?
やっぱり親子って似るのかなあ笑」
って、2人で大笑いになったことがありました
世界で最も有名なロックバンドのひとつ、U2
ヴォーカルはBONOっていうんですけど
彼も父親とうまくいかなかった人生でね
「Sometimes You〜」っていう、
亡くなった自分の父親に捧げた曲の中で
こんなことを歌っています
「こんなにあなた(父さん)と似てなかったら
もっとあなたを好きになれたのに」
仏教の話ですが
(ちなみに僕、お経すべて暗記してます)
両親にとって
両親の魂、人生にとって
1番勉強になる子を
その魂や人生を最も豊かにしてくれる子を
その両親の子として
生まれ落とすのだそうです
それは
子どもにとってもそうなのかもしれないなって
いまの僕はふと思ったりします