その努力が本質的なものであったかは評価できないけれど。
私は努力して生きてきた方だと思う。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、人が遊んでいる間に学んだ。
そうすることで自分に残せたものは、何もなかった。あんなにも耐えて耐えて、この手には何も残らなかった。
けして悲観ではなく、もちろん弱音でもなく、あらゆる意味でもう、私は頑張れない。
世の中でいう「上」や「前」を目指すことはもう、できない。
仕事辞めようかな。
…割りと本気でそう考えている。
安月給だが、正社員でちゃんとボーナスがついて、割りと堅めの世間受けする今の仕事。人に言えばかなりの確率で「お」という反応が返ってくる今の仕事。
一年前に望んで就いた仕事だが、結局は自分を無視し、見栄と意地を最優先させた転職だった。
半年前なら、甘いと一蹴した自己都合退職だが、今は「アリ」だ。
勿論、生活があるし、歳も歳だし、すぐにとはいかないけれど。
馬鹿なことを言う…それはわかっている。それでも言うならば
もう、我慢したくない。
連日の深夜残業。光熱費の過剰な節約。不便な住居。
多くの人が耐えている。それでも、そうじゃない人もたくさんいる。
無駄な努力など、しない方が良い。そもそも、実を結ばない努力など、努力とは言わないのだ。
自分を、しっかり。
ネットで買った純銀アンクレット。鈴が素敵なのに鈴がうるさい…