みなさんはエレベーターに乗ったことがありますか?
エレベーターは普通行きたい階の上下のボタンを押して乗りますよね…。私の乗ったエレベーターは上下の他に左右がありました。何かのジョークボタンだと思って左のボタンを押したのです。エレベーターがやってきてドアが開きます。中にはだれも乗っておらず場内の行き先表示がおかしいのです。「HB4~HB-11」。普通「B」は地下のはずです。でも「-[マイナス]」って?もっとおかしいのは頭についている「H」なんのことでしょう?
私は怖くなって降りようとしました。しかし「閉」と「閉延長」しかボタンがありません。扉は閉まっていますし何やら感情のない自動音声でアナウンスが流れだします。
カウント50…49…48……
考える時間はあまりなさそうです。もしこれが0になってしまったら?それよりはやく階のボタンを押さなくちゃ…
カウント17…16…15……
押せない、押せない…怖い。
カウント5…4…3…… カチッ。押してしまった、頭より本能が操作してボタンを押したようです。押したのは「HB-7」。
エレベーターは下に向かって動き出しました。
上部の案内表示には
左からHB4、HB3、HB2、□、□、□、□、HB-5、HB-6、HB-7、□、□、□、□、HB-11。止まらない階が非表示になっているエレベーターのようなのですが□の数がおかしいのです。当てはめてみてください。普通に考えると数が合いません。
ガタン。どうやら止まったようです。表示は
HB2、■、□、□、□、HB-5
途端に左から重圧が。
どうやら右に高速で進んでいるようで身動きがとれません。私は左の壁を背もたれにする格好で立ち尽くしていました。あたり一面が明るくなります。驚きました。透明な管(くだ)の中を四角い箱が移動しているのです。動力はわかりません。とにかく高速なんです。なぜ高速か分ったかと言うと、エレベーターがあるのが地上で且、上空なのです。下に新幹線が走っており、
かなりのスピードで走っていますが
それを追い越して進んでいたからです。
右に進んでいると思ったいたのが実は「前」だったなんて。下を見るのも怖いので進んでいる方向の管を見ていました。時間にして15分くらいでしょうか。
フリーホールのような感覚
で我に返ります。ジェットコースターなどでレールのないところに放り出されるあの感覚です。また真っ暗なところにいました。しかも階表示は
HB-7、□、□、■、□、HB-11
つまり最初に押した階を通り過ぎてしまっています。まわりは真っ暗ですが下はガラス張りのように一面が見渡せました。刑務所?監獄?足かせのようなものを付けた黒と白の横島模様の服を着た人たちが黒服の人にムチをふられています。もっと気になったのは空調が切れているのか温度が高いのです。40度は裕にあるようです、灼熱地獄です。高速進行していてあっという間に通り過ぎてしまいました。エレベーターは地上に降り、走りだしました。今度は上だけ見えていて、見るところもないので上を見ていました。
ガタン。今度は逆方向に走りだしました。「後ろ」という表現が正しいのでしょうか。もうどこにいるのかすら分りません。表示が変わっていることに気づきました。
HB-7、□、■、□、□、HB-11
横に動いているのを忘れていました。どうやらしっかり目的地に向かっているようです。もう地上ではないようなのですが相変わらず下しか見えません。水中?どうやら水の中にいるようで水色のキャンバスに魚が自由に泳ぎ回っています。それも一瞬で通り過ぎてしまいます。何せ高速ですからね。
HB-7、■、□、□、□、HB-11
体感で2時間くらいたったでしょうか?
今度は斜め上に進んでいるようです。
速度はジェットコースターの最初の上りくらいのスピードでしょうか、ゆっくりです。1分くらい上ると平行移動を始めました。
ガタン!! ガタン!! 衝撃とともに落下を始めました。
チーン。ついたようです。しかしエレベーターは止まりません。
さっきの衝撃で「閉延長」を押したようです。
高速で落下しているようです。
全体図に切り替わりました。落下している様子を外から見ている感覚です。エレベーターの下、管がありません。高速落下のまま下へ下へと落ちて行きました。
ガチャーーーーーーーン!!!!!
あれだけ高速で落下したのです。衝撃に耐えきれず、エレベーターはぺちゃんこになりました。そして意識が薄れていきました。
ふと朦朧とした意識の中、目が覚めました。体は全く動きませんが目だけは動かせました。エレベーターの中、倒れた私とそれを見下ろす人々。色々なところから大量に出ている赤い血、手足のない少女、首から上がない人、他にも形容し難い様々な人々が私を見下ろし、こういいました。ヘルビハインド、あと6回だと。エレベーターの表示はHB-7。
Hell Behind、地獄はすぐ後ろ。
そしてまた、繰り返す…
エレベーターは普通行きたい階の上下のボタンを押して乗りますよね…。私の乗ったエレベーターは上下の他に左右がありました。何かのジョークボタンだと思って左のボタンを押したのです。エレベーターがやってきてドアが開きます。中にはだれも乗っておらず場内の行き先表示がおかしいのです。「HB4~HB-11」。普通「B」は地下のはずです。でも「-[マイナス]」って?もっとおかしいのは頭についている「H」なんのことでしょう?
私は怖くなって降りようとしました。しかし「閉」と「閉延長」しかボタンがありません。扉は閉まっていますし何やら感情のない自動音声でアナウンスが流れだします。
カウント50…49…48……
考える時間はあまりなさそうです。もしこれが0になってしまったら?それよりはやく階のボタンを押さなくちゃ…
カウント17…16…15……
押せない、押せない…怖い。
カウント5…4…3…… カチッ。押してしまった、頭より本能が操作してボタンを押したようです。押したのは「HB-7」。
エレベーターは下に向かって動き出しました。
上部の案内表示には
左からHB4、HB3、HB2、□、□、□、□、HB-5、HB-6、HB-7、□、□、□、□、HB-11。止まらない階が非表示になっているエレベーターのようなのですが□の数がおかしいのです。当てはめてみてください。普通に考えると数が合いません。
ガタン。どうやら止まったようです。表示は
HB2、■、□、□、□、HB-5
途端に左から重圧が。
どうやら右に高速で進んでいるようで身動きがとれません。私は左の壁を背もたれにする格好で立ち尽くしていました。あたり一面が明るくなります。驚きました。透明な管(くだ)の中を四角い箱が移動しているのです。動力はわかりません。とにかく高速なんです。なぜ高速か分ったかと言うと、エレベーターがあるのが地上で且、上空なのです。下に新幹線が走っており、
かなりのスピードで走っていますが
それを追い越して進んでいたからです。
右に進んでいると思ったいたのが実は「前」だったなんて。下を見るのも怖いので進んでいる方向の管を見ていました。時間にして15分くらいでしょうか。
フリーホールのような感覚
で我に返ります。ジェットコースターなどでレールのないところに放り出されるあの感覚です。また真っ暗なところにいました。しかも階表示は
HB-7、□、□、■、□、HB-11
つまり最初に押した階を通り過ぎてしまっています。まわりは真っ暗ですが下はガラス張りのように一面が見渡せました。刑務所?監獄?足かせのようなものを付けた黒と白の横島模様の服を着た人たちが黒服の人にムチをふられています。もっと気になったのは空調が切れているのか温度が高いのです。40度は裕にあるようです、灼熱地獄です。高速進行していてあっという間に通り過ぎてしまいました。エレベーターは地上に降り、走りだしました。今度は上だけ見えていて、見るところもないので上を見ていました。
ガタン。今度は逆方向に走りだしました。「後ろ」という表現が正しいのでしょうか。もうどこにいるのかすら分りません。表示が変わっていることに気づきました。
HB-7、□、■、□、□、HB-11
横に動いているのを忘れていました。どうやらしっかり目的地に向かっているようです。もう地上ではないようなのですが相変わらず下しか見えません。水中?どうやら水の中にいるようで水色のキャンバスに魚が自由に泳ぎ回っています。それも一瞬で通り過ぎてしまいます。何せ高速ですからね。
HB-7、■、□、□、□、HB-11
体感で2時間くらいたったでしょうか?
今度は斜め上に進んでいるようです。
速度はジェットコースターの最初の上りくらいのスピードでしょうか、ゆっくりです。1分くらい上ると平行移動を始めました。
ガタン!! ガタン!! 衝撃とともに落下を始めました。
チーン。ついたようです。しかしエレベーターは止まりません。
さっきの衝撃で「閉延長」を押したようです。
高速で落下しているようです。
全体図に切り替わりました。落下している様子を外から見ている感覚です。エレベーターの下、管がありません。高速落下のまま下へ下へと落ちて行きました。
ガチャーーーーーーーン!!!!!
あれだけ高速で落下したのです。衝撃に耐えきれず、エレベーターはぺちゃんこになりました。そして意識が薄れていきました。
ふと朦朧とした意識の中、目が覚めました。体は全く動きませんが目だけは動かせました。エレベーターの中、倒れた私とそれを見下ろす人々。色々なところから大量に出ている赤い血、手足のない少女、首から上がない人、他にも形容し難い様々な人々が私を見下ろし、こういいました。ヘルビハインド、あと6回だと。エレベーターの表示はHB-7。
Hell Behind、地獄はすぐ後ろ。
そしてまた、繰り返す…