鵡川町立春日小学校 | Johnnyのブログ 「Welcome to the Moomin village」

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小さな幸せを感じていれば
それでいい…

鵡川町立春日小学校
(むかわ と読みます)
現在は平仮名でむかわ町と書きます。

この地にはかつて国鉄富内線という鉄道があった。
もう30年以上前に廃止されているのだが…

その富内線の春日駅のほど近くに廃校はある。
特別な用事が無ければ人が来る場所ではない。
いや特別な用事なんて出来やしない。
そして偶然通過する場所でもない。
そんな北海道の太平洋側の山あいにこの学校はある。
春日小学校閉校記念植樹とある。
桜の木も植樹されたようだ。
現在は春日生活館として地域の憩いの場所になっている。
決して広くはない校庭には百葉箱
ブランコ等の遊具があり、たぶん当時のまま残されている。
学校は高台にあり大自然の町を見おろすことが出来た。

学校の小さな校庭にもうひとつ…
シンボルツリーがある。
学校はたぶん改築されたのであろう。
痛みはなく新しい姿をしていた。
そして体育館は当時のまま残されている。
この昔風の蒲鉾型がたまらない魅力
ちょっとだけ中を覗かせてください…
利用されている形跡があり、素直に嬉しく思う。

しかしこの間、車が1台通過したが地域の住民には誰一人遇わなかった。



失われていくものと
残されるもの……

永い年月を思えばそんなに違いがあるわけではない気がする。
石碑に書いてある。

100年という永い年月の中で輩出した卒業生は850名。
幼いたくさんの魂が染み付いている。
それが学校というもの……



そして僕は遠くを見て思うのである。
その学校の高台から見えた夕陽は本当に美しかっただろうと……
植樹された桜は5月に美しく咲き誇るのだろうと……


日本の片隅でまたひとつの学校が消えていった。

平成16年3月
鵡川町立春日小学校 廃校