留萌本線、廃止区間を訪ねる | Johnnyのブログ 「Welcome to the Moomin village」

Johnnyのブログ 「Welcome to the Moomin village」

自由に気ままに
歩いて旅をしたい…

多くの事は望まない…

小さな幸せを感じていれば
それでいい…

2016年12月5日

北海道留萌市
北海道増毛郡増毛町

留萌駅と増毛駅の16.7㎞が廃止された。
あれから1年4ヶ月。
廃止駅区間を訪ねてみた。

【留萌駅】
留萌本線の終点の駅になった。
深川駅~留萌駅の間はまだ細々と運行を続けている。
大きな駅舎には人影はまばら……
キハのエンジン音だけが駅舎には響く。
これから廃止区間に入る……

【瀬越駅】
まだ残っていた。
駅舎前のレールは撤去されていた。
立っている場所はかつて線路のあった位置。
波の音は変わらない。
日本海の冷たい荒波は、身に心に沁みる……
かつてのダルマ駅
この小さい駅舎は癒しの空間だった……


【礼受駅】
嬉しかった……
まだあった。
錆は進んでいたが。
海が見える……
潮風で錆びは更に進み、朽ちていくだろう。
撤去しないで欲しい。
その姿を見届けたい……
かつての礼受駅
駅舎の中には今は入れない。
ここでもう一度佇みたかった……


【阿分駅】
後ろに見えるのは阿分小学校。
留萌本線の廃止を待たずに廃校になった。
廃校に廃線……
このまま小さな町は廃が進むのだろうか?
2015年9月
かつてはかわいい駅舎があった。
小さな木製のホーム。
まだ現役だった学校と駅。


【信砂駅】
あぁ……
雪に埋もれてよく見えないが、自然に還ってしまった。
あと何年かすれば跡形もなくなってしまうだろう……
かつてはこんな駅だった。
長閑な長閑な駅だった。
軋むホームをもう一度歩きたい。


【舎熊駅】
何にもない……
ショックだった……

かつてはこんな駅だった。
2015年
ルピナスの花がよく似合った……
それも儚い夢になった。


【朱文別駅】
……
ここも消えた……
心が荒んでくる。
かつてはこんな駅だった。
この駅から見える景色が好きだった。
小さな駅には素敵な駅ノートがあった。
書き込みの少ないそのノートには僕の記録がたくさん書き込まれた。
何処に消えたのか?
あの駅ノートは……


【箸別駅】
手前のボロ小屋の右斜め上に駅があった。
雪で見えないが簡易な階段もあった。
今は雪に埋もれ階段も見えない。

2018年4月
箸別跨線橋から
2015年6月
同じ箸別跨線橋から
はるかノスタルジー


【増毛駅】
駅舎と周辺施設が増毛町に譲渡された。
新たに観光施設として蘇ることになる。
中の仕切りが外されて貫通した。
広い空間はイベント開催や出店することが可能となった。
ホームはまだあの時のまま……
かつての増毛駅。
高倉健主演の「駅 STATION」の舞台となった駅である。
現役当時はこんな感じだった。
待合室は今思えば手狭だった。
新しい観光価値を見いだして再出発しようとしている増毛駅。
どんな形に変わろうとも、ここが駅であった事。
そして高倉健の匂いだけは消さないで欲しいと願うばかりである。


かつては栄華……
時代がそれを追い込んでいく……

哀しき廃線跡