函館市立木直(きなおし)小学校と読む。
以前は南茅部(みなみかやべ)町立木直小学校であった。
この地は平成の大合併で函館市となり、函館市立に変わった……
海沿いの小さなマチ……
細い道を数百メートル登っていき、坂のどん詰まりに、その廃校はあった。
校門の学校名のプレートは外されていた。
現在でも津波避難所になっていた。
マチの一番の高台はこの学校である。
グラウンドの片隅には全く錆のない鉄棒があった。
ブランコはもう乗ることは出来ない。
廃校にはよく朽ちた台が置かれている。
全校集会や運動会に使われたであろう……
サッカーのゴールはまだまだ使えるようだった……
木直小(木はなくなっていたが……)
思い出
いっぱい
ありがとう
しみじみと感じるのは廃校時のメッセージ、そして止まっている時計を見ると感じるものがある……
最盛期には生徒もたくさんいたのだろう……
それは廃校には似つかわしくない、大きな校舎をみれば感じられた……
学校前には「根性」と書かれた石碑。
誰もいないその場所で、現役校であったときの面影を見ると余計に寂しさを覚える。
正面玄関から見えるのは、
感謝と惜別の辞
「おあしす」運動
目に浮かびます……
木直小学校の校歌はコチラ
廃校になってから5年。
想い出は時間と共に薄らいでいくもの……
そしてこれからも寂しい日本海沿いにある、廃校は何かを語る。
長い年月
語り続けるだろう……
またひとつ日本の片隅で
学校が消えていった……
平成23年 函館市立木直小学校 廃校