東追分駅「駅ノート」 | Johnnyのブログ 「Welcome to the Moomin village」

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自由に気ままに
歩いて旅をしたい…

多くの事は望まない…

小さな幸せを感じていれば
それでいい…

拝啓 追分駅長さま

2013年9月18日から駅ノートを置かせていただき、ありがとうございました。

旅の想い出に……そして

「駅ノートを書いた時の自分に逢うため」
そんな気持ちで置かせていただきました……

辛いことや悲しい事、やっと来れた旅の想い出……
ここに来る人はそれぞれの想いを持って来たことでしょう……

多くの人の気持ちを形に残したい……
そんな気持ちもありました……

そして永く保管したいと思っていました……

駅ノートに書いた記憶を頼りに「自分探し」が出来ればいいと思っていました……

全て自分の経験からですが……

ただ東追分駅を訪ねる人なんか滅多にいませんでした……
僕は毎週のように来ていましたが、廃止報道が出る昨年まで、人に遭うことは殆どありませんでした……

思えば最初のうちは半分くらいは自分で書いていました……☺
冬になると書き込みは月に一人か二人。

それでも皆さんの想い出に触れるのが幸せでした……

暴風雪の真夜中に無理して行って、道が見えず吹き溜まりに突入し、本当に遭難しそうになったこともありました……

辛いことがあったら、ここに来て星空を見ていた事もありました。

とにかく優しかった……

「誰かとどこかで繋がっている」
それが駅ノートだと思います。

最初のノートの1頁目に僕が書いた言葉です。

実はこのマスコットは最初は一人でした。
ある方が友達を連れてきてくれた……
一人だったら寂しいからね……
ありがとうございました……


拝啓 追分駅長さま

本当にありがとうございました……

一度お会いしましたが、JR北海道の保線の方もご理解いただきありがとうございました……

3月26日からは東追分信号所として生まれ変わり、関係者以外立入禁止になるそうです。
もうこの場所に来ることも出来ない……
悲しい悲しいお別れです……



最後にノートの歴史を語ります。

途中で幾らかは破かれる等々、失われたページはありますが、殆どは僕が保管をしています。
【懐かしの一冊目】⤵

今でもかなり新しいです……

読み返して見ると、書き込みは少なかったけれど、東追分駅に愛着のある人ばかり来て書き込んでくれた。
みんな丁寧に扱ってくれました……

ついでに裏表紙はこんな感じでした⤵

その後、心無いイラスト泥棒が現れたため、ルーズリーフ方式にして毎回、「持ち帰ってはコピーして持ってくる」の繰り返しでした。

【そんな中、二冊目は】⤵

2015年3月14日から開始しましたが、夏に廃止報道が出てから訪問される方が急増しました。
途中で残念ながら破られてしまい、少しくたびれてしまいましたが、思いがぎゅっと詰まった一冊です。
盗難の危険を感じたので、持ち帰り全ページコピー版を作成しましたが、2か月後にコピー版は盗難に遭いました。

【一度紛失した三冊目です】⤵

暫く紛失したため諦めていましたが、雪の中にでも捨てられていたのでしょう……
ボロボロになって帰ってきました……
切なかったですね……


ここで1つお礼です。
全国を行脚している駅ノート絵師の「木葉きろは」さん。
今年の1月29日、3月8日、3月22日に訪問下さいました。
ノートの紛失を見て、ノートを補充して下さいました。
ただ、瞬く間にまた盗難に遭いましたが……
そのノートに素敵なイラストを残して下さいました。
たぶん殆ど人の目に触れず、無くなったものです……

1月29日、3月8日、3月22日いずれもその直後に管理しに行きました。
無くなりましたが2つのイラストありがとうございました……


もうひとつ、お礼があります……
何度も訪問して、たくさん想いを描いてくれた「アカネ^^」さん……
一番最初と最後は貴女でした……
上手く言えませんが、元気を貰いました☺
本当にありがとう



「東追分駅ノート」
2016年3月22日  19時30分をもちまして、撤収いたしました。
2年半の間、本当にありがとうございました❗

東追分駅が廃止される最終日(3月25日)まで残すかどうか迷いましたが、「想い出を残す」事はもう出来ないと判断しました。

一冊目、二冊目のコピー版、イラスト専用ファイル等、相次ぐ盗難の末、遂に本日、椅子まで無くなりました……
「想い出はここまで……」

テーブルを撤去すると、思いの外、とても広く寂しく見えました……

駅ノートに変わり、残り3日間は皆さんをこれで出迎えします……

「夢をありがとう
    東追分駅よ永遠に……」

サヨウナラ東追分駅
サヨウナラ駅ノート
サヨウナラ……
サヨウナラ……
サヨウナラ……


15分してから、帰りの車の中で、心にぽっかり穴が開いた自分がいることに気付いた……
この2年半の間、色んな事を考えたり、色んな葛藤を通じて自身、成長させていただいた。

自宅に向かう道は国道274号線を長沼町から北広島市に向かって走る。

2年前に好きになった音楽を聴きながら……

「全ては夢だったのかもしれない……」

大きく右カーブを曲がると遠くに北広島市の灯りが見える……

いつもの光景である……

今まで感情を押し殺していたが、

街の灯りを見ると……

何故か……

無性に……



涙が出てきやがった……