拝啓、高倉健様 | Johnnyのブログ 「Welcome to the Moomin village」

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自由に気ままに
歩いて旅をしたい…

多くの事は望まない…

小さな幸せを感じていれば
それでいい…

心から尊敬しております。
過去形にはいたしません。
今日だけは健さんと呼ばせていただきます。

訃報を聞いて大きなショックを受けました。
健さんは不死身だと思っていたからです。
日本のヒーローでした。
最後の映画スターでした。
まちがいなく……

だけど現実です。
本当はこの日が来るのが怖かった……

今まで沢山の映画を観させていただきました。
「昭和残侠伝」シリーズ
「網走番外地」シリーズ
「日本侠客伝」シリーズ
「新幹線大爆破」「幸福の黄色いハンカチ」
「八甲田山」「野生の証明」
「冬の華」「遥かなる山の呼び声」「動乱」「駅/STATION」「居酒屋兆治」
「南極物語」「夜叉」「鉄道員」等々……

男の生き方を教えていただきました。
ありがとうございます。
僕の先生でした。

僕の亡き父が網走刑務所の刑務官だったこともあり、「網走番外地」シリーズは特別な想いを持って観ました。

刑務所と俗世間を結ぶ、あの鏡橋のすぐたもとの長屋に3年間住んでいました。
今はすっかり駐車場になってしまいましたが……

その鏡橋を「幸福の黄色いハンカチ」でも渡りましたね……
そして橋のすぐ横に商店がありました……
川が流れ、橋があって、商店があった。
そしてレンガ色の高い壁……
7歳だった僕の記憶に残る風景です。

年に一度は夕張の黄色いハンカチ広場に行っています。
健さん、あなたに会えるからです。

中学、高校、大学と進んでも、映画館やテレビのロードショーで貪るように観ました。
「昭和残侠伝」の美学が解ったのは21歳の頃でした。
全て観させていただきました。
http://youtu.be/O31EWmOa4_c

九州出身なのに「八甲田山」「南極物語」「駅/STATION」「鉄道員」など雪が似合いました……

北海道が健さんのイメージの舞台になりました。

僕は今、これを「駅/STATION」を観ながら書いています。

🎥
雪で覆い被さった「桐子」というおでん屋。
大晦日の夜。
心に傷を負った女の元に男が訪ねる。

「しばれてきたね……」

映りの良くないテレビから八代亜紀の「舟唄」が流れてくる……


「涙がポロリとこぼれたら
   歌いだすのさ舟唄を……」

女は何も言わず涙を流す……

駅は最終列車の改札をしていた。
男は黙って増毛駅から深川行の列車に乗るのであった……
🎦

健さん、真骨頂でした……

僕は駅巡りをするとき、いつも銭函、増毛、幾寅駅は特別な想いが渦巻いています。


健さん。
もう、あなたのようにカッコよく生きていくことは誰も出来ません……
ひとつの時代が終わったと思っています。
今、日本でどれくらいの人が同じ思いをしていることかと思います……

健さん……
僕の中にあなたは生きています……


今年の夏の増毛駅です。
此処に居ると健さんに会える気がしました……
多分、これからもずっと……


ありがとう、
高倉健。

合掌