「なんぽろちょうりつ ばんすい」と読む。
学校を思い起こさせる物はなかった。
学校の跡地には……
この傾いた看板だけが、それを記すものになっていた……
その看板に記してある。
昭和24年には体育館建設を、同34年には開校60周年式典も行われた。
かつて、この地には多くの人たちが生活していたんだろう……
夕張鉄道の晩翠駅も1㎞離れた場所に存在した。
学校は南幌小学校に統合された……
そして学校も鉄道も駅舎も失われた……
現在、学校跡地には「晩翠集落センター」が建てられている。
裏手に回ってみる……
あと20分もすれば、沈んでしまうだろう「太陽」が映っていた……
この光景だけは開校から116年たった、今も昔もきっと変わらないだろう……
日本の片隅で、遠い過去の記憶の中で、ひとつの学校が消えていった……
昭和47年 南幌町立晩翠小学校廃校