釧路市立弥生中学校 | Johnnyのブログ 「Welcome to the Moomin village」

Johnnyのブログ 「Welcome to the Moomin village」

自由に気ままに
歩いて旅をしたい…

多くの事は望まない…

小さな幸せを感じていれば
それでいい…



臨港線の米町踏切から学校が見えた……

「太平洋石炭販売輸送臨港線」

運行回数は激減したものの、その貨物専業列車は今でも現役である。

釧路市立弥生中学校





僕の入学した学校である。

教室から海が見えた……
授業中、列車の走り行く音が間近で聞こえた。

もう遠い昔の話になってしまった……

久し振りにこの地に立ってみた。
懐かしいというよりは……
「哀しさ」「淋しさ」「切なさ」
どれも少し違うような気がする……
表現出来ない感情に包まれた……

「あいつら、今何してるんだろう?」
同級生のみんなの顔が浮かぶ……
彼らとはこれから先も逢うことはないだろう……
「僕達は永遠に中学生だ」

学校の裏に回ってみた……
ここは以前体育館だった……
僕はジャージを忘れて、一度見学にされた事がある。
今でも強烈に覚えている……

学校の裏は太平洋が広がっていた……

この景色だけは、今も昔も変わらない……
そしてこの真下に鉄道が走っている……

波の音……
列車の汽笛……
あの先生の授業……

もう二度と帰らない思い出……


僕は卒業することなく転校した……

僕が転校する事は1学期の終りの日まで誰にも言わないでと先生に頼んだ……
僕は自分で皆に伝えた。
それ以上の記憶はなく、次の記憶は新しい学校のものだ……


今でも臨港線に列車は走る……
この錆びた鉄路が廃止になった時、思い出の全てが失われるような気がする……


日本の片隅で一つの学校が消えていった……

平成16年  釧路市立弥生中学校廃校