鳥羽山の山麓の緑に埋もれた小さな駅
その駅は、鳥羽山の山麓の緑に埋もれた小さな駅。
下り天浜線は、鳥羽山のトンネルを抜けるとすぐに、その「二俣本町駅」に停まる。
私は人の乗り降りがほとんど無い、この無人駅が気に入っている。
紫陽花が咲く、ホームの下にある、高さわずか「1.7m」のトンネルを抜けると、
水無月の中には、線路わきの斜面に、紫陽花が溢れる・・・・・
梅雨の晴れ間のこの日は、青い空に紫陽花が映える・・・・
トンネルを抜ける短い警笛が聞こえると、ジョイント音が大きくなる。
ホームに入線したのは、エバンゲリオンラッピング車輛・・・・
濃い目の青の車輛は、紫陽花が良く似合う。
一人の乗降客もないまま、二俣川橋梁に向かって発車してゆく。
線路わきに咲くたくさんの「紫陽花」が列車を見送るように揺れる。
山間の小さな無人駅が、この時期「紫陽花駅」になるんだよ・・・・
少し暗い駅舎からホームへと登る階段に陽射しに輝く。
実はこの駅には、一日一組限定の
駅舎ホテル「INN MY LIFE」がある・・・・
水無月の頃、もし時があればこの小さなトンネルを抜けて、「紫陽花駅」へおいで・・・