青空に続く白い石段の「白梅のトンネル」
毎春、必ず訪れる「長楽寺」の「白梅のトンネル」
去年より10日ほど早く来たんだ。
周りの梅がいつもより早いから・・・・
やっぱり少し早かったけど、
五分咲きの白梅のトンネルが、早春の青い空へと続く。
ここを登れたら、
「きっと仕事に戻れる。」
青い空へ伸びる白く光る石段を、まるでトンネルの様に白梅が覆う。
これが観たくて毎春此処へ通う。
空に伸びた「立ち枝」に、いくつもの蕾が今にも咲きそうに膨らんでいる。
石段を上り詰めた旧本堂跡にも、白梅が咲く。
青い空に咲く「白梅」が眩しい。
振り返ると、春の陽射しが浜名湖の湖面に光る。
去年と同じ様に、
春の陽射しが注ぐ石段に、二人腰を下ろして白梅と浜名湖の湖面を眺める。
「ちょっと早かったけど、今年も観られたネ。」
と君が言う。
「そうだね。」
と私がうなずく。
今度の入院で6度目手術台に登った。
そして目を覚ます事が、できたけど・・・
3年続けて入院が続いた。
「来年は観られないかも??」
と思ってしまう私がいる。
長楽寺の本堂に降ると、脇に「河津桜」と「白梅」が咲く。
薄紅の花弁と、白い花弁のコントラストが良いんだ。
山門を潜ると「ミモザ」が黄色く揺れていた。
千二百年の時を経て続く古刹
朽ちた土塀の門を潜ると、客殿の入り口に小さなミモザ色が揺れた。
まるで光の玉が揺れる様に・・・
長楽寺の「満天星」の庭も素敵ですが、前庭も良い。
今年は黄色の「ミモザ」の花が揺れ、木彫りの仏様が縁台に並ぶ。
お若い尼僧さんならではのお庭が良い。
白梅の先には、鎌倉時代の梵鐘
早春の候の 気賀 光岩山 「長楽寺」は、
青い空に、白い梅と薄紅の河津桜とミモザの黄色の珠が輝く。
乳白色の小さな満天星の花が咲く頃、紅く色づく頃、
また参拝しよう。
そして来春も必ず・・・白梅に会いに来よう。
石段を降りながら、そう思いなおして
振り返る。
気賀 高野山真言宗 光岩山 長楽寺