今年も終わろうとしている師走の終盤。

 

12月19日から鹿児島に向かい3泊4日で滞在し

22日に一旦、北九州に停泊、翌日23日には

広島に向かう。

 

そして24日には広島駅の前の50数階建てのビルの

12階でクリスマスランチ&ライブパーティーを行い

25日には北九州に戻り、夕方は富野台にある

向日里のクリスマスパーティーでボーカルの

なおみさんとの演奏。

 

冬至からクリスマスにかけてめまぐるしい日々を

過ごしていましたが、さらには29日に引越しするので

その支度などで、なかなか休まらないこのシーズン。

 

そんな中、シェアしたいストーリーと出会いと

風景、音楽をここに書き留めておきます。

 

 

12月21日は冬至の日

この日は鹿児島市内にある中薗旅館で演奏しました。

 

このイベントの発端は遡ること約ひと月前、

広島ツアーをしていた時に古い町並みが情緒漂う

竹原のCafe like a tripで行ったライブでのこと。

 

そこでイベントを主催してくれお店を営んでいる

よしこさんといろんな話をしていた。

 

そんな折自分の母の故郷は鹿児島なんですと

伝えるとよしこさんの郷も鹿児島なんだという。

 

なんでもご両親は鹿児島で旅館を営んでいる、

ということでご縁を感じたのでした。

 

それから後日、よしこさんから連絡があり、

里帰りするとのこと。

その際に鹿児島の旅館でソロコンサートを

しませんか、と提案してくれた。

 

自分は母から導かれたご縁も感じ、

もちろんその申し出を快く受け入れた。

 

24日には広島のイベントがあったので

ガッツレンタカーで軽自動車を1週間借り

鹿児島まで車を飛ばした。

 

思えば今年の5月、今は亡き母と最後に旅行を

したのは鹿児島だった。

 

生前、母はきっとこの旅行が最後になるかも

しれないと言っていた。

 

そんなこともあったので、その時の旅の思い出が

鹿児島へ向かう車の中や、途中の場所で蘇って

きては母との日々を想起していた。

 

母が亡くなってからは、喪失感や悲しみなどは

全くなく、むしろ魂の繋がり、絆が御先祖様も

伴って深まった感じがする。

 

あえて言うと自分が感じる母への悲しみは

愛情からくるものであり、過去に一緒に過ごした

日々の行動や言動、些細なことまでが愛おしく

感じられ泣けてくる。

 

自分の心の中に母がいつもいることを

常に感じられるので、喪失したものなんて全くなく

むしろ多くのものを受け取った感覚。

 

アメリカから戻って来てこの3年、母と共に過ごし、

最後のひと月の闘病に寄り添い、息を引きとる瞬間に

立ち会え、何も悔いを残すことがないことは

本当に感謝に尽きる。

 

鹿児島に入って最初に立ち寄った場所は、

蒲生の大楠、という日本一の巨樹がある

蒲生八幡神社。

 

どんな植物にも精霊が宿っていると思うけど、

こうした巨木の楠はそういった植物の長老的存在だと思う。

 

なのでそういった存在にご挨拶したかったのと

先の5月に母とここを訪れたこともあり感謝の

思いを伝えたかった。

 

 

 

 

 

 

それから、車で鹿児島市内に向かう途中、

国道10号線にある海岸線の道を進ませた。

 

すると桜島の美しい姿が見えて来た。

 

 

 

いい天気でよかった。

火山が全開で姿を見せてくれた。

 

 

 

山もスピリットが宿った存在だと認識している。

植物や木々、動物などを養い、循環させている。

 

ましてや火山は莫大なエネルギーを放つ生きた山。

地球の破壊と再生、情熱やパワーの根源を感じれる

神聖なる場所だと思う。

 

今年は九州の火山を何ヶ所も訪れる機会があった。

 

きっと自分にはそれだけ破壊と再生に伴うパワーが

必要だったのだと思うし、山が愛おしいから

山の神様たちがそれを受け取ってくれたのかもしれない。

 

 

 

中薗旅館のオーナーで、よしこさんのお父さんと

お母さんはとても心温かく向かい入れてくれ

夜はゆっくりお酒を飲みながら話もでき、

家族のように親しみやすく、お父さんの

なんともユルい感じが自分には心地よかった。

 

 

翌日の20日に桜島に接近したかったので

フェリーに乗って行った。

 

桜島に到着し周遊バスに乗って火山に最も近づける

湯の平展望台に向かった。

 

雄大な火山に噴煙を噴くさまが美しい。

 

 

 

 

展望台から対岸を眺める。

鹿児島湾が湖のように穏やか。

 

 

神々しい光のカーテンが差し込む。

 

 

 

12月21日冬至の日

 

そしてライブ当日。

 

起きてすぐ、桜島の方から昇る朝日を眺め拝んだ。

 

きっと鹿児島に住んでる人にとっては当たり前の

ことなのかもしれないけど、遠くから来た自分には

冬至という地球のエネルギーがシフトする節目の

タイミングで桜島から昇る朝日に立ち会えることは

とてもありがたいことに思える。

 

 

 

そんな朝の散歩から旅館に戻ると入り口の前で

一人煙草を吸っている男性がいた。

 

旅館のお客さんだと思いながら挨拶をし

そのまま部屋で本番前の練習を始めた。

 

練習の最中、宿の親父さんがノックして来て、

なんでも自分に会いたい人がいるという。

 

それを承諾し表に出ると、さっき煙草を

吸っていた男性。

 

自分がギターを練習している音色を聴いて

感銘を受けてくださったとのことで、

是非会いたいと旅館の親父さんに伝え

会いに来てくれた。

 

話を聞くと、東京に在住する画家さんで

出身は北九州の小倉❗️

自分の在住しているところということで

親近感も増す。

 

ましてや鹿児島で、しかも冬至の日に❗️

 

その方は牧野伊三夫という方で、なんでも

著名な画家さんだという。

 

あとで確認するとウィキペディアにも

載っていたし、本も何冊も書いていた。

 

そして自分が地元で一番よく行く神社、妙見神社で

大きな絵馬の絵を手がけているのだという。

 

前に自分が妙見神社に行った時に撮った

写真を確認すると確かに伊三夫と書いている

大きな絵馬があった。

 

 

 

そして来年の5月に福岡で個展をやるので

その時に演奏してほしい、とその場で

演奏の依頼をしていただいた。

 

冬至の日の朝からミラクルなギフトを体験し

興奮冷めぬうちにライブは始まった。

 

 

ライブはお昼の3時からスタート。

 

冬至ということもあり、自分の中では

冬至のセレモニーという意図を持って演奏会を

行った。

 

自家製のスピリットキャンドルと周りのライトで

空間を演出。

 

演奏しているのはネイティブアメリカンフルート。

 

それ以外にもクリスタルボウルやおりん、チャイム

など浄化と空間を清める音たちを鳴らした。

 

 

 

ギターの演奏の様子

 

 

 

ライブは多くの方々にお越しいただき

何人かの方々とお話しし、感銘と共鳴を受けたことや

この冬至の日にふさわしい心の浄化が進みました、

との嬉しい言葉も聞け、濃い出会いのひとときでした。

 

桜島を去る22日、桜島を右手に見ながら10号線の海岸を走らせる。

 

最高に祝福を受けた鹿児島の旅、冬至の日だった。

 

その祝福はこれからどう繋がってゆくのだろうと

今からワクワクしている。

 

 

 

最後に今日アップロードしたYouTubeの音源をお届けします。

 

冬至の12月21日に鹿児島市内にある中薗旅館で行ったライブの

中から一曲、戦場のメリークリスマス。

 

はじめにこの曲をリクエストしてくれたのはライブを企画、 

主催してくれた宮竹さんでした。 

 

なのでここ鹿児島で初生演奏でした。 

 

日本に帰国して3年、ここで過ごした様々な日々の

思いを胸に曲を奏でました。 

 

また私が在住していたニューヨークに住んでいた

この曲を手がけた坂本龍一さんも 

昨年の3月に亡くなられて日本を代表とする音楽家が

また一人 この世を離れて行きました。 

 

私の母も10月に他界し、今年5月母の故郷でもあり

最後に共に 旅をした鹿児島での冬至のライブは

そうした追悼の思いを抱いて演奏していました。 

 

このイベントが実施でき、それを繋げてくれた

色んな方々のご縁の賜物はミラクルとギフトしかない。 

感謝を捧げる時間を過ごしました。 

 

関わった皆様方ありがとうございました。