6月21日は夏至だった。

 

夏至の日は太陽が最も北半球を照らし

陽が極まるタイミング。

 

地球と宇宙のこのイベントに

世界中この日に祭事、祭典を行っている。

 

一年で春分秋分夏至冬至の四節季は

自分にとっても最も重要な日だという

感覚があり、できる限りイベントごとを行ったり

聖地を訪問するようにしている。

 

それは自分がこの地球の一部であり、

その大きな母なる大地と父なる空に

生かされていることへの感謝を捧げ

地球と宇宙のリズムを意識し

繋がることがこの世界に身を委ねて

信頼と共に生きることだと思うから。

 

そして今回の夏至のイベントとして

ケイちゃんと共に阿蘇を訪問した。

 

阿蘇は自分にとって魂の聖地のような存在で

エネルギー的に九州の中心的な場所だと思う。

 

この春から鹿児島の桜島、開聞岳、霧島連山、

雲仙となにかと火山に呼ばれてる流れもあり

やはり太陽の最もエネルギーの強い夏至の日は

ここ阿蘇かなと思った。

 

 

夏至の2日ほど前に北部九州も梅雨入りし

夏至前日は大雨だったので天気予報を見る限り

ではいい天気を期待できなかった。

 

けれど当日。

出発する時には雨も止んで空一面に覆われた雲が

次第に青空に変わっていき、雨で浄化され澄み切った

空と木々の緑がとても美しく輝かしい1日となった。

 

 

 

 

阿蘇に向かう途中、耶馬溪を経由して行った。

 

夏の一目八景は緑生い茂って生き生きしてた。

 

 

 

阿蘇の五岳を大観峰で見ようと思ったのだけど、

ほとんど雲で覆われて見れなかった。

 

 

 

なのでとりあえず昼食をとろうと外輪山を降りて

阿蘇神社に近い食事処に向かうようにGoogleマップを

設定してたら、今までに通ったことのない経路で

曲がって山を降りて行った。

 

すると手野の名水という湧水の場所が現れた。

 

湧水や水源の自然な水をいつも飲んでて

今回も持ち帰れるように水のボトルを持って来てたので

この湧水はありがたかった。

 

どうやらここを降りたところに国造神社があるらしい。

 

 

 

ということで国造神社にたどり着く。

 

まるでGoogleマップがここに行った方がいいよと

お知らせしてくれたかのように。

 

あとで考えたら大観峰に行って景色を見れず

そこで食事処の検索をしたのも、ここに導かれる

ための付箋だったのかな、と思うと

神様の粋な計らいのようにも感じた。

 

 

 

 

神社には大きな杉の木の切り株や木の幹が御神木として

祀られていた。

 

 

 

雷火や台風などで折損し切断されたのだけど、

御神木として保存されているのだという。

 

60メートルはあったという巨木の杉の木。

 

その長い歴史の中で培って来た根強さ、力強さ、

そんなパワーを受け取りました。

 

 

 

昼食の後は阿蘇神社訪問。

 

2016年4月に起きた熊本大地震によってこの神社の

建造物が崩壊した。

 

特に楼門と言われる重要文化財になっている

神社の入り口の門。

 

自分も大地震のあった数ヶ月後にここを訪れ

惨状を拝見させてもらったのだけど、

崩壊は散々なものだった。

 

その時は友人で阿蘇に在住してる友人の佳子から

神社の方を紹介してもらいこの神社の仮設拝殿の

前で奉納演奏をさせてもらった。

 

そして昨年末にようやく楼門と周辺の建物の

復旧工事が完了し一般公開されるようになった。

 

自分にとっては楼門が完成してから初めての訪問。

あれから8年の歳月が経ったことを思うと色々思う。

 

復旧した楼門はとても立派なもので、崩壊する前の

資材と新しいものとをうまく組み合わせて建てられていた。

 

なので歴史を感じる古さとかつての名残もあり、

復旧に携わった人たちの技術や努力の結晶を

垣間見た。

 

来た時はちょうど太陽が楼門の向かって正面にあった。

 

 

 

 

楼門から入場して境内の側から撮った楼門。

こちらからの方が太陽に背を向けてるから

写りは良かった。

 

本当に美しい建物。

よくここまで再建できましたね。

 

 

 

 

神社を離れ、宿にチェックインしてまもなく

阿蘇の山の上に向かった。

 

阿蘇五岳の山肌と形を眺めながら登ってゆく。

 

 

 

阿蘇中岳の火口に登っていきたかったのだけど、

この時は火口から煙がたくさん出ていて、

残念ながら火口から一キロ圏内は立ち入り禁止と

なっていた。

 

 

けれどすこし離れたところから火口を拝見することは

でき、その噴煙を放つ火口を拝むことはできた。

 

 

 

 

 

 

 

それから草千里まで行き、馬を放牧している草原を散策。

 

雨のあとで水溜りの池に水がたくさん張られてて

火口の山が水に映し出されている様が美しい。

 

 

 

 

 

 

草千里の小高い丘を登ったところから

烏帽子岳を眺める。

 

 

 

草千里から杵島岳を望む。

 

 

 

西の空に夏至の日の太陽が沈んでゆく。

 

 

 

草千里の馬たちはただひたすらに

黙々と草をむしってはムシャムシャと

食べていた。

 

 

 

米塚と太陽

 

 

 

 

山を降りる途中の景色。

遠くに雲に隠れてた九重連山が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

宿に戻って窓から夏至の日のお月様を眺める。

 

22日の午前中に満月になるほぼ満月の状態。

 

 

 

翌朝は山羊座満月の日。

 

宿を出て最初に向かったのは

上色見熊野座神社。

 

阿蘇には何度も数えきれないほど訪問してるのに

ここを訪問するのは初めてだった。

 

ずっと気にはなっていたのだけれど、

なかなか行く機会がなかった。

 

この夏至&満月のタイミングで行く機会に

恵まれたことに重要な意義を感じた。

 

長い石段を登って本殿に向かう。

 

観光客、特にアジア系の観光客が多かった。

 

 

 

本殿で礼拝し周囲を見回すとさらに上に登った場所に

空洞になった岩山が見えたのでそこを目指して行った。

 

 

 

後に調べたところ、

その空洞の岩場は穿戸岩(うげといわ)と呼ばれ

神話では健磐竜命の従者鬼八法師が蹴破ったと

いわれる縦横10メートル以上の大風穴なんだとか。

 

自分はここに行った時はそんな場所とは知らなかったけど、

この岩でできた風穴の造形とそこから流れる

風のエネルギーに神聖さを感じた。

 

ここを下から登って来て想起したのは

セドナのカテドラルロックだった。

 

カテドラルロックの上まで登ると二つの大きな岩山の

間から風が流れているのだけど、そこで

味わう感覚にも似た神聖なエネルギー。

 

 

 

 

風穴のところに拝殿があったので、そこで祈りを捧げ

周囲に人がいなくなったのを見てティングシャを

鳴らして奉納した。

 

ここの神聖なスピリットとの調和と融合を意図して。

 

 

 

 

神社は南阿蘇側なのでその流れで白川水源を訪れた。

 

阿蘇の神聖な湧き水を頂くべく

10リットルの容器を持って水源に向かう。

 

するとさらに雨が増して来たのでしばらく

雨宿りして雨がおさまるのを待った。

 

少し雨はおさまって水源のそばにある

吉見神社をお参りしてから、水汲み場で

湧き水をいただいた。

 

この水とこの場所の清らかさ美しさが

ずっと保たれますように🙏

 

 

 

これで阿蘇訪問で行うべきミッションが完了したように

感じた。

 

水源の後は昼食に明神池のそばにある蕎麦屋さんで

蕎麦を食べ、さらに道の駅あそ望の郷くぎので

しめのソフトクリーム。

 

それはいいけど、甘いもの好きで

腹がぽっこり出ているのは気をつけないと。

 

 

 

最後は南阿蘇を離れ帰路に向かうため

新阿蘇大橋を渡った。

 

この橋も2016年の熊本大地震で落橋した後、

再建された橋で2021年に完成したという。

 

この橋がある立野は大地震の震源地でもあった。

 

 

 

この場所を阿蘇の最終地点として立ち止まって

大地震があってからの8年を思う。

 

大きな激震がこの国にも自分の人生にもあって

感情を揺さぶられ不安や恐れ失望に絶望、

挫折に葛藤、そんな死にたくなるような

苦悩を抜けてよくここまで生きて来たなとも思う。

 

そしていつもこの地球の自然に戻ると

圧倒的な美しさと静寂、調和と安心感に

自分を取り戻しては自分が生かされ

導かれ守られていることを再認識する。

 

この美しく素晴らしい世界に生まれて来て

年を重ねるごとにますます感謝する思いが増えた。

 

人は間違いなく死に向かって生きている。

 

それは普段意識しないだろうけど。

 

生と死の隣り合わせに生きるから

生の尊さを学ぶし、闇の深さと共に

光の美しさを経験するのだと思う。

 

まだまだ人生は続きそうだし、

エゴという人の性と共に生きる限り

山を越え谷を越え紆余曲折、波瀾万丈なストーリーは

続くだろうけど生かされる限りこの生を全うしよう。

 

 

2024年の夏至。

 

非常に意味深い、素晴らしい経験をこの聖地阿蘇で

できて感謝🙏

 

 

エンディングソングはゴンゴッタ‼️

 

 

 

そして直近ライブのお知らせ✨

 

山口市湯田温泉のポルシェ

 

 

 

博多のBlack Cat Bone

 

 

 

 

8月11日の門司麦酒煉瓦館